明色化粧品「美顔水」130年を越えて、女性の素顔と心を潤してきた”お守り”…変わるニーズ・変わらぬ処方 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

明色化粧品「美顔水」130年を越えて、女性の素顔と心を潤してきた”お守り”…変わるニーズ・変わらぬ処方

LINEで送る

この記事の写真を見る(32枚)

 もともと『美顔水』は『美顔(ビガン)』としてシリーズ化されていた。「メンズ美顔水」、「美顔石鹸」のほか、大容量(通常サイズの約1.8倍・160ml)もある。2022年度は「洗顔フォーム」が加わり、来年(2023年)にも新たなアイテムの発売を予定している。

『美顔(ビガン)』シリーズの1つ、「レトロ美顔水」<※画像提供・明色化粧品>
1911(明治44)年、趣向を凝らし傘を1年に見立てた広告「近頃は體裁(体裁)の似た不正品(偽物)も」と注意喚起<※画像提供・桃谷順天館>

 日本の場合、諸外国と比べてマスク着用率が高いといわれる。2022年冬、コロナとインフルエンザの同時流行・同時感染の懸念もあり、いったん浮上した「脱マスク」の動きにブレーキがかかった。
 コロナ禍3年目となり、行動制限が緩和されたが、それでも化粧品全般、とりわけカラー商材と呼ばれるアイメイクやリップクリームに関しては「外出しないから使わない、だから買わない」という負のスパイラルで、売り上げを大きく落とした化粧品メーカーもあるという。

(写真左から)桃谷順天館・塔筋雅美さん 明色化粧品・伊藤佐知子さん、竹中恵子さん 桃谷順天館・中田千尋さん 

 重要なのは、「今、本当に消費者ニーズに応えられているのか?」という点だった。美白やモチモチした肌など「こうありたい」という希望に沿う考え方ではなく、肌の悩みに対して、どう対処できるかという点をスピーディーに対応できたのが大きかった。その悩みは「マスクによる肌荒れ」、「シミ・くすみ」だった。マスクをすることによって「蒸れ」が生じ、皮脂や角質が毛穴に詰まると、「アクネ菌」が繁殖して二キビになる。季節は問わない。
 一方でマスクを外したくても外せない、という女性が増えているという。脱マスク、いつかやってくるだろうと思ってはいたが、いざ外すとなると……切実な思いに駆られている。

「玉磨かざれば光なし……」1907(明治40)年の新聞広告 “美顔水本家”と記されている<※画像提供・桃谷順天館>

■他社が真似できない『美顔水』、香りの主張

 SNS時代、コスメ商品の情報拡散、口コミによる評価はダイレクトに伝わる。『美顔水』はツイッターで大きく広がった。130年以上、処方を変えることがない『美顔水』は、発売当時から含有されている成分もあり、他社が真似することもできない特徴ある香り。調香師が作り出す、レモンのような、ヒヤシンスのような、あるいはゼラニウム(テンジクアオイ)や樟脳のような香りが「おばあちゃんのおうちの香り」「墨汁の香り」などとつぶやかれた。そして、そんな香りの『美顔水』を愛しているというメッセージにつながっていく。

桃谷順天館・本社内の調香室“パフュームレジェンド” 商品の効能で最初に感じるのは“香り”とも
かつての研究所風景<※画像提供・桃谷順天館>

 社内で女性社員が、そのフタを空けたことがわかるぐらい、特徴的な香りがする美顔水。明色化粧品はツイッターで「どんな香りが好みなのか」と消費者に呼び掛け、意見を求めた。香りをテーマにコミュニケーションし、リサーチにつながった。


 【桃谷順天館 公式ウェブサイト】

 【明色化粧品 公式ツイッター】

関連記事