一頭買いにこだわる神戸の焼肉店 同時経営の総菜店はコロナ禍受けて刷新 両輪に 『備長炭焼肉 弘一』 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

一頭買いにこだわる神戸の焼肉店 同時経営の総菜店はコロナ禍受けて刷新 両輪に  『備長炭焼肉 弘一』

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 コロナ禍で高まった内食需要に対応しようと、営業形態を変えたり追加したりした店が多い。兵庫県神戸市にある『備長炭焼肉弘一』(同市西区)も、店の隣接地に総菜店をリニューアルオープンさせた。一方で、本業の焼肉店でもいっそうの邁進をはかっている。店長の藤井健吾さんに、店の運営やこだわりなどについて聞いた。

 同店で扱う肉はA5ランクの雌の和牛で、しかも一頭買いしている。数々の部位の中でも、藤井さんのおすすめは特上和牛のハラミ。神戸市場直送のものだという。「うちのハラミが一番おいしいと自負しています。ホルモンも鮮度を保ったまま市場から直送してもらいアルカリ水や酸性水でしっかり洗浄、その日のうちにお客さんに新鮮な状態で出しているのがウリなんです」と藤井さんは胸を張る。

「備長炭焼肉弘一」店長の藤井健吾さん
「備長炭焼肉弘一」店長の藤井健吾さん

 今年22周年を迎える同店では、肉はもちろんのこと炭にも並々ならぬこだわりを持っている。上質な肉を焼き上げるには炭の品質が重要と考え、紀州産の備長炭を使用。和歌山県が誇る紀州備長炭は県木であるウバメガシを原料に作られる固く良質な白炭で、料理の加熱・焼き物には最適なのだそう。

 一般的な黒炭は短時間で勢いよく燃焼するのに対し、白炭はいちど火が着くと安定した火力を保つ。じっくり高温で長時間燃え続けるため、焼肉にはもってこいの素材なのだ。赤外線量も多く、樹脂成分がほとんど残留していないためにおいもない。

 店内はテーブルとテーブルの間隔をたっぷり取り、ゆったりと配置。居心地のよさについつい長居をする客も。「コロナ禍でも値上げはせず頑張っています。常連さんも応援してくださっていて、多くの来店がある」と藤井さん。常連から口コミで広がり、遠方からも客が訪れる状況は「感謝しかない」とのことだ。商品は月替わりで、30%オフで提供するメニューもあるそう。

備長炭焼肉弘一の外観
備長炭焼肉弘一の外観

 また以前から焼肉店の隣接地に簡易店舗をかまえ総菜店を展開していたが、内食需要の高まりからリニューアルを決心。2022年10月『ミートショップ161』として新たにオープンした。焼肉店の『弘一(ひろいち)』の語呂合わせ。“ひろいち”を数字で表したのだという。

「ケーキショップのような店……というのがコンセプト。そのため、おしゃれな外観にして商品をよく見てもらえるよう大きなショーケースを配置しました。入店しやすさを考え、店内は明るい雰囲気に。スムーズにお買い物していただきたいので、セルフレジを導入しています」(藤井さん)

「ミートショップ161」のショーケース
「ミートショップ161」のショーケース
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