高たんぱくで低脂質、健康維持のためにも日常的に摂りたいのが大豆製品。なかでも手軽なのは「豆乳」ではないでしょうか。そのまま飲むのはもちろん、スムージーやパンケーキ、スープなど料理にも使えるのが嬉しいですよね!
用途の広い豆乳ですが、管理方法を間違えるとおいしく飲めなくなってしまいます。今回は『コープこうべ商品検査センター(以下、商品検査センター)』に豆乳の保存方法のコツを聞いてみました。
――最初に飲んだ時は問題なかったのに、次に豆乳を飲もうとしたらドロドロに固まっていました。どうしてですか?
【商品検査センター】豆乳はたんぱく質など栄養分が豊富なので、空気中の目に見えない雑菌の影響を受けやすいのです。開封後、冷蔵庫で保存していても徐々に容器の中に入った雑菌によってヨーグルトのようにドロドロになったり、豆腐のように固まってしまうことがあります。軽く振ってドロッとしていたり、いつもとにおいが違うように感じたりした場合は劣化しているので飲むのはやめましょう。
――最後までおいしく飲むための「保存のコツ」を教えてください。
【商品検査センター】まず「早めに飲みきる」ことが鉄則です。開封前は常温で保管できるタイプの豆乳でも、開封前にはあらかじめ冷蔵庫に入れてよく冷やしておくことをおすすめします。そうすることで開封後の雑菌の影響を受けにくくなります。使用した後はすぐに冷蔵庫に戻すこと。“温度を低い状態”に保つことが豆乳を保管するうえで最も大切なのです。温度の上昇は雑菌にとって活動しやすい環境になりますので。
――四角いキャップ式パックだと、コップに注ぐとき豆乳がドボンドボンと出てきて飛び散ったりこぼれたりします。
【商品検査センター】豆乳にかかわらず、四角いタイプの紙パック飲料にありがちな現象ですね。注がれた液体の勢いでコップの中身がはねてしまうという声はよく耳にしています。コープの1リットル入りの豆乳はキャップ付きで四角い容器に入っています。このタイプの容器に入っている豆乳や飲料を上手に注ぐには「コツ」あるのです。
――キャップのない紙パックではそんなことにはなりませんよね? ということは「キャップ付き」というところがポイントなのでしょうか。
【商品検査センター】その通りです。キャップ付きはしっかり口を閉めることができて便利ですが、注ぐのが少し難しいのも事実です。飲み物をコップに注ぐと、紙パックには出た液体と同量の空気が入ってくるんですね。特に開封したての満タン状態で注ぎ口を下側にすると、中身が口をふさぎ空気が入りにくくなります。そのため液体がスムーズに出てこずはねてしまうのです。そうならないようにするためには注ぎ口がパックの上側になるように持ち、コップの近くでゆっくりと傾けることでこぼれにくくなります。なお、残り少なくなってきたら中身が注ぎ口をふさぐことはなくなりますので、注ぎ口を下側にしてもはねることはなくなります。