甲斐バンド、桑名正博、世良公則…ロックをお茶の間に浸透させたミュージシャンの苦悩と創意工夫 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

甲斐バンド、桑名正博、世良公則…ロックをお茶の間に浸透させたミュージシャンの苦悩と創意工夫

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【橋本】 失礼ながらCharさんのことを知らなかったのですが、さっき調べたらめちゃくちゃイケメンじゃないですか!

【中将】 この頃のキャッチフレーズは「ギターを持った沢田研二」だったそうです(笑)。沢田さんとタイプは違うけど、今でも通用するイケメンですよね。しかも実家はお医者さんで東京生まれ東京育ち、子どもの頃からピアノやギターを始めて、中学校ではすでにスタジオミュージシャンとして活躍していたそうですからすごいですよね。

【橋本】 中学でスタジオミュージシャン! 中学生がスタジオに「オハヨーございまーす」みたいな感じで入ってくるんですか(笑)。光当たりすぎな少年時代ですね。

【中将】 Charさんはロックやブルースロックが好きだったそうなので、その路線で行きたかったと思うんだけど、やっぱり時代がそれを許さなくて、セカンドシングルのこの曲は阿久悠さん作詞、梅垣達志さん作曲のちょっとロック歌謡路線になりました。

【橋本】 お茶の間でギンギンのロックはしんどいだろうし、それはそれで仕方ないかもしれませんね。ちょっとだけロックというバランスがちょうど良かったんでしょうね。

【中将】 そうですね。やってる本人たちにはフラストレーションがあったかもしれませんが、こういった曲のおかげで小さな子どもから大人まで、なんとなくロックというカルチャーを理解することができたんだと思います。この頃、アイドル業界を見習って「ロック御三家」なんて言葉も生まれました。一人が今、ご紹介したCharさんで、あとは原田真二さん、世良公則さん。原田さんは菜津美ちゃんがお気に入りで、この番組でもよくかけています。ここでは、世良公則&ツイストの「あんたのバラード」(1977)を取り上げたいと思います。

【橋本】 これはロックなんですか!? なんだか演歌のような……。

【中将】 今の感覚で聴くと確かに演歌っぽいよね(笑)。世良さんとしてはブルースのつもりで書かれたんですが、こういう世界観や絶唱スタイルは反対に演歌方面にも影響を与えてるかもしれませんね。

【橋本】 スナックがよく似合う感じです(笑)。


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