汗をよくかく夏場は、水分補給とともに適度なミネラル補給が大切。そんなときに冷蔵庫に入っていると助かるのが“お漬物”。食欲がないときのご飯のお供として重宝している人も多いのでは？
「神戸の台所」として地元の人々に親しまれている神戸市兵庫区の東山商店街に、塩と糠（ぬか）しか使わない昔ながらの製法で、無添加の漬物を作り続けている老舗の漬物店がある。創業74年になる『おつけもの 三代目 堀江』だ。
同店は京野菜をはじめとして全国から一流の野菜を仕入れ、素材と製法にこだわっているという。同店の秘伝の品とも言われているのが「フルーツ水なす」。新鮮な水なすをこだわりのぬかで丁寧に包みこむ様子は、まるでフルーツ大福を作っているよう。水なすの甘さを最大限に引き出す製法を用いているそうで、口に入れてすぐは適度な塩味を感じるが、次第にリンゴにも似たフルーツのような甘さが広がってくる。みずみずしく漬物が苦手な人でも食べやすい、漬物の枠を超えた新感覚の一品と言えそう。
水なすのぬか漬けには、清涼感以外にも暑い夏にピッタリと言える要素がある。今夏から同店の漬物を扱っている産直市場『ナナファーム須磨』（神戸市須磨区）の担当者は、「ぬか漬けは植物由来の乳酸菌を含んでいるので、腸内環境の改善や美肌効果なども期待される。塩分が気になる人も多いと思うが、材料の野菜に含まれるカリウムが塩分の排出を助けてくれるので、適切な量を食べて暑い夏を健康に過ごしてほしい」と話した。
白菜や青瓜・大根・キャベツ・きゅうりなど同市場にそろう堀江の漬物は種類豊富だが、同市場が注目しているのもやはり「フルーツ水なす」だという。「美味しい。絶品！」というPOPも貼られ、来店客は興味深げな様子で購入していくそうだ。
■ナナ･ファーム須磨
兵庫県神戸市須磨区外浜町4-1-1
電話 078-733-7722
※店舗ごとに営業時間や定休日が異なるため、詳しくはナナ･ファーム須磨公式サイトを参照。
