今年は「街中華」が大きなブームになりましたが、それの対極をいくのが「ホテル中華」。落ち着いた雰囲気の中で、厳選された食材とその調理法を堪能するのもいいものです。
神戸ポートピアホテルの各レストランで11月から12月にかけて展開されている、季節のグルメイベント「料理長セレクション 推し食材 秋冬グルメ」。眺望抜群の本館29階にある中国レストラン「聚景園」では、秋冬の魚介をメインにした緩急のあるコースをランチに楽しむことができます。
前菜の「活け〆鰤(ブリ)の中華風刺身」は、プリプリのブリに特製タレとナッツが絡んで食欲をかきたててくれます。「紅ズワイガニの卵スープ」は紅ズワイに寒締めほうれん草を組み合わせ、兵庫・夢前(ゆめさき)産の七福卵でといたもの。あっさりと仕上げながらも、カニのうまみが口中に広がり体が温まります。
次に登場は「松茸とアンコウ」です。松茸は小寵包の中に納まり芳醇な香りをアクセントにつけてくれます。アンコウは独特の風貌を持つ深海魚。吊るし切りが有名で、あんこう鍋やあん肝が人気ですが、から揚げもうまいんです。今回は特製塩をまぶしてパリパリに揚げてあり、フグにも似た食感を存分に楽しむことができます。
そして4番バッターは「玉クエ」です。あまり聞いたことのない名前ですが、これは高級魚クエとハタ科のタマカイを掛け合わせた新しい養殖魚なんです。クエは養殖に4~5年かかるのが難点でしたが、タマカイはその半分の期間で成長していきます。そこでこの2つを掛け合わすと、クエの淡泊・上品な味わいと、タマカイの食感よさが相まって人気のハイブリッド新種になったというわけです。
そんな「玉クエと舞茸のセイロ蒸し」は、香港かおり醤油でいただきます。噛めば噛むほど味わい深いタマクエ、初めて口にしたのですがすっかりファンになってしまいました。