賞味期限と消費期限 ←違いをキチンと分かってますか? 守って食べれば環境配慮にも繋がるって本当? | ラジトピ ラジオ関西トピックス

賞味期限と消費期限 ←違いをキチンと分かってますか? 守って食べれば環境配慮にも繋がるって本当?

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 食品ストッカーにあると便利な加工食品。災害時の備蓄にもなるうえ、日常使いしながら備蓄する「ローリングストック」にも有効です。

ローリングストックの説明図

 さて、今回注目したのは加工食品の期限表示。「賞味期限」と「消費期限」が記載されていますが、何気なく目にしてはいるものの、両者の意味や違いについて私たちはしっかりと理解できているのでしょうか? これについて『コープこうべ商品検査センター』の担当者に聞きました。

☆☆☆☆

――加工食品の期限表示ですが、昔は「賞味期限・消費期限」といった期限表示ではなく製造年月日が表示されていましたよね?

【担当者】加工食品に製造年月日を表示していた時もありましたが、1995年から期限表示に変更になりました。期限表示は、食品の情報を把握している製造者などが科学的・合理的な根拠をもって適正に設定しています。賞味期限と消費期限の2種類があり、それぞれ意味が違います。

――賞味期限は“おいしく食べられる期限”、消費期限は“安全に食べられる期限”ですよね?

【担当者】そのとおりです。賞味期限を過ぎてもすぐに食べられなくなってしまうということはありません。ですが、消費期限は「安全に食べられる期限」ですので期限を過ぎたものは食べないでください。また、いずれの表示であっても「記載された保存方法を守った場合」における期限なのでご注意ください。

賞味期限と消費期限の違い(その1)
賞味期限と消費期限の違い(その2)

――賞味期限と消費期限は「表示する対象の商品」にも違いがあると聞きました

【担当者】賞味期限はカップ麺やスナック菓子・缶詰・レトルト食品というような“日持ちするもの”が表示対象になっています。弁当やサンドイッチ、洋生菓子といった傷みやすいものは消費期限の表示対象です。

賞味期限の表示例
消費期限の表示例

【担当者】また、期限の表示方法にも少々違いがあります。消費期限は「年月日表示」と決まっています。一方、賞味期限も「年月日」で表示するのですが、製造から期限までが 3か月を超えるものに関しては「年月」で表示することができます。

――缶詰など、日持ちがする商品には「2025.10」というような表示がされているのを見たことがあります。

【担当者】年月での表示になっている例ですね。とはいえ、期限表示の注意点もあります。とある消費者から「賞味期限内なのに、開封後保存していた商品の味が変わってしまい、おいしくなくなった」というお問い合わせがあったのです。

――賞味期限内ではあるものの「開封後、保存していた」というところにポイントがありそうですね。

【担当者】その通りです。賞味期限も消費期限も「開封前の状態」で適切に保管していた時の期限が表示されています。ですので、開封してしまったら賞味期限も消費期限も「無効」になります。一度開封してしまうと食品の状態は徐々に変化していってしまうため、開封後は表示されている期限にかかわらず、早めに食べ切るようにしてください。

――期限表示はあくまでも“開封前”の期限であり、開封後の食品の日持ちは消費者である私たち自身が管理・判断をする必要があるということですね。ほかにも注意点はありますか?

【担当者】加工食品の一括表示には「保存方法」が書かれている場合がありますので、こちらも注意していただきたいです。室温で保存できる商品には「直射日光・高温多湿を避けて保存しください。」と表示されている例がありますし、牛乳では「冷蔵庫で10度以下で保存してください」と表示されています。さらに、開封後の取扱いについての表示がある商品もありますので、期限表示と合わせて保存方法や開封後の取扱いなどについてもチェックが必要ですね。賞味期限と消費期限の違いを知ることは大切です。それぞれの期限表示を正しく理解することで健康な暮らしだけでなく、フードロス削減や環境配慮へも繋がっていくのです。

保存や取り扱い方法の記載もしっかりチェックしよう!
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