斎藤元彦・兵庫県知事のパワハラ疑惑などを告発した文書問題で、斎藤知事本人に対する証人尋問が30日、兵庫県議会の調査特別委員会「百条委員会」で行われた。斎藤知事自身の出頭は初めて。
■斎藤知事、改めてパワハラ否定
元県民局長の男性(2024年7月に死亡)による告発文書では、斎藤知事のパワハラ行為をを中心に7つの項目が記されている。
■20メートル歩かされて怒ったのではない
この日の証人尋問で、訪問先の施設に到着した際、公用車を降りて20メートル歩かされたことに激怒したとされる件について、委員から説明を求められた斎藤知事は、「歩かされたことに怒ったのではない。(公用車の)円滑な進入経路が確保されていないことに怒った」と述べた。
斎藤知事は、施設の玄関で待機していた職員2人に「『なぜ、車止めを退けておかなかったのか。外すのを失念していたのではないか』と発言したと記憶している」とした。
そして、「(訪問先での)会議直前だったこともあり、大きい声で、それなりに強く指摘したと思う」と振り返り、「当時の認識としては、合理的な指摘だった」と話した。
■告発文書、誹謗中傷性が高いと……