“おせち文化”と“旬の恵み” フジッコ・丹波黒育成体験プログラム~行事食研究家・小宮理実さん

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行事食文化研究家・小宮理実さん

 子どもたちが「丹波黒」を育てて収穫、最後はどのように調理するかを体験する貴重な機会に恵まれた。とりわけ2000年代初めに、『食育』の重要性が叫ばれて久しいが、昔のように“一汁三菜”というスタイルは現代生活では難しい。“一汁一菜”が主流になってしまった。
 今はスーパーや百貨店で販売されている惣菜のレベルが高いので、これにプラスして1〜2品をご自宅で作るのがベストの形かも知れない。

 丹波黒の“サヤ取り”をした子どもたちは、夏場に紫色の花が咲き、青々と大きく実った豆が、軍手を着けなくては作業が進まないぐらい乾燥して固くなるという変化に驚いた。

丹波黒の紫色の花に子どもたちは驚く
背丈は1メートル以上に成長する

 食材を目で見て触れるという体験が、参加した親子にとって貴重な思い出になるに違いない。鮮魚は切り身で販売される時代、子どもたちには一匹の魚をさばくという概念がなく、さまざまな魚の姿もイメージできない、そんな時代だからこそ、農作物をはじめ、食するものと向き合うことが大切だと思う。

 簡単に美味しくという時短料理が推奨される中、鍋でコトコト煮詰めることが少なく、調理が難しい豆料理。

 年配になるにつれ、甘い豆を食する機会が増えてくるという。「タンパク質が豊富なため、体が求めるのは、理にかなっているのかも知れない」と指摘する。

参加した山本さん(兵庫県相生市)がご自宅で炊いた丹波黒「丁寧に炊いて、我ながら上々の出来です」〈2024年12月29日撮影〉
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