「農業の魅力を次世代へ」 苺農家へ転身した元教師 家族と共に育む“夢”とは 【兵庫県・赤穂市】 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「農業の魅力を次世代へ」 苺農家へ転身した元教師 家族と共に育む“夢”とは 【兵庫県・赤穂市】

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 兵庫県赤穂市の南、中広地区に瀬戸内海を一望できる場所にある「まるおファーム」。苺販売や苺狩りを楽しめる観光農園として、地元で親しまれています。

 同園を開業したのは、元農業高校教師の丸尾友明さん。転身のきっかけや開園の理由は何だったのでしょうか? 詳しく取材しました。

まるおファームで育つ苺
まるおファームで育つ苺

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「教師時代は多忙を極め、授業の他にも、休日には部活動の指導なども行っていました。家族と過ごせる時間はとても少なかったです」と丸尾さんは当時を振り返ります。「大切な人にもっと寄り添っていたい」という思いが日ましに強くなり、ついに苺農家への転身を決意。

「今でこそ協力的な家族も、最初は猛反対でした(笑)。嬉しいのは、息子が家業を継ぎたいと言ってくれていることです」と丸尾さんは話し、教師時代と比べると格段に増えた家族との時間に目細めます。

 具体的にどのような変化があったか詳しく聞いてみると「12月から6月頃までは毎日忙しいのですが、その半年を乗り越えればゆっくりと過ごせています。自分の時間も家族との時間もたっぷりとることができますし、地域の中学生に部活動の指導もしています。自分の好きなことをしながら生きている実感があります」と語りました。

 現在は5棟のビニールハウスを所有し、全部で1万2000株もの苺を育てているのだそう。

 品種は、紅ほっぺ・あきひめ・白いちごの三種類。「昔は五種類ほど育てていたのですが、今はこの三種に行きつきました。自信をもっておすすめできる美味しい苺です」と丸尾さん。元農業高校の教師だっただけに、手掛ける苺は品質への並々ならぬこだわりが。

珍しい「白いちご」は種が赤くなると食べごろ
珍しい「白いちご」は種が赤くなると食べごろ
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