毎月10日にしか味わえない和菓子が西宮市にある。商売繁盛の神様・えべっさんの総本社として知られる西宮神社で、毎月10日に斎行される旬祭「十日参り」で参拝者に配られる「とおかし」だ。同神社で1月を除く毎月、月替わりで、「早起きは三文の徳」とともに授けられる。
「とおかし」。漢字にすると「十日+菓子」となる。西宮神社によると「十日参りでかつてはしおりを授けていたが、2016年に同市内の和菓子屋さん(西宮和菓子ブランド発信事業実行委員会)と協力して『オリジナルの和菓子を』ということになった」のが誕生のきっかけ。翌2017年から、1月の本えびすを除く2月から12月まで、月替わりで各店舗が工夫を凝らしたオリジナルの「とおかし」が参拝者に授与されている。
同委員会の青山浩志委員長は「西宮えびすにちなんだ、10日にしか出回らない超限定お菓子」と話す。「西宮えびすにちなんだ」との言葉通り、「福」や「鯛」「笹」などを連想させるものが多い。
このほど発表された2025年度(2025年4月~26年3月)のラインナップは次のとおり。
【2025年】
4月10日 「えべっさん・鯛みくじ」(千鳥屋宗家)
5月10日 「福笹・鯛」(菓一條栄久堂吉宗)
6月10日 「宝箱」(こはく)
7月10日 「えびす大福」(あおやま菓匠)
8月10日 「福笹・打出の小槌」(翁菓舗)
9月10日 「めで鯛・宝舟」(御菓子司 昇月堂)
10月10日 「戎福栗」(君栄堂本舗)
11月10日 「えびすの四季」(和菓子所 桔梗堂)
12月10日 「えびす金鰐」(谷矢製餡)








