甘いもの・辛いもの・脂っこいもの、決め打ちでラーメンなど、無性に「食べたい!」という気分になることはありませんか? 筆者の場合は思うまま、その時の気分に合ったものを食べています。ですが、SNSでは「何かを食べたい時は、不足しがちな栄養を考えながらチョイスした方が良い」といった情報をたびたび見かけます。
食べたいものがある時は、素直に食べるべきなのでしょうか。また、自分の欲求と体が必要としている栄養は“別物”という考えは本当なのでしょうか。管理栄養士の野口知恵さんに話を聞きました。

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「体の声が『いま食べたいもの』になることは多いです。空腹時、エネルギー補給のための糖質以外にも、不足しているビタミンやミネラルを摂りたくなることも。ただし、自身が欲している食べ物が必要な栄養素を『備えている』場合と、『備えていない場合』があります」と野口さんは説明します。
【甘いものが食べたい時】
野口さんによると、シュークリームやケーキなど「甘い食べ物」を欲している時は、炭水化物・タンパク質・脂質が不足していると考えられるのだそう。「いわゆる『三大栄養素』が不足すると体に必要なエネルギー源である糖質が不足するため、甘いものが食べたくなります」とのこと。

また、ストレスを感じている時に甘いものを食べたくなるのは、リラックス効果のあるエンドルフィンやドーパミンといったホルモンが甘いものにより分泌されることがあるからだそうです。
「本能的に甘いものを食べるのも良いですが、血糖値が上がりやすいのが難点。食べるならお米・パンなどの炭水化物や、肉・乳製品などのたんぱく質の方がおすすめです」(野口さん)
