寒くなってきたら食べたくなるのが「牡蠣」。海のミルクとも言われる、栄養たっぷりの冬の食材です。しかしながら、今年は養殖牡蠣の生育不良がニュースとなっており、特に兵庫県の「牡蠣どころ」では牡蠣大量死の問題が生産者に大打撃を与えています。こうしたなか、地域密着型の販売店ではどのような状況が起こっているのでしょうか? 兵庫県神戸市にある産直市場「ナナファーム須磨」の野菜ソムリエ・神垣八千代さんに話を聞きました。

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神垣さんによると「例年入荷している室津港の牡蠣も例外ではなく、入荷の目途が立っていない」とのこと。個人で質の良い牡蠣を手に入れることは、いつもよりハードルが高そうです。
とはいえ牡蠣を楽しみに待っている人は多く、施設2階の海鮮レストラン「魚魚」では12月16日から牡蠣メニューの提供をスタートさせたとのこと。同市場のスタンスからすると地元産の牡蠣を使いたいところですが、今年は各地の牡蠣を取り寄せ検討。その結果、むき牡蠣は岡山県産、殻付き牡蠣は北海道産を入荷し対応するそうです。

目利きのバイヤーが選び抜いた牡蠣は口に入れた瞬間にふわっと磯の香りが広がります。フライや炊き込みごはんなど、熱を加えてもプリプリ感を損なわない活きの良さだとか。

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「今年は牡蠣が食べられないかも……」なんて心配はするなかれ。同市場の「魚魚」でおいしい牡蠣に出会えるかもしれません。

■ナナ・ファーム須磨
兵庫県神戸市須磨区外浜町4-1-1
電話 078-733-7722
※店舗ごとに営業時間や定休日が異なるため、詳しくはナナ・ファーム須磨公式サイトを参照。




