ツバメが告げる春と新たな一歩 『玄鳥至(つばめきたる)』と勧学祭 七十二候に見る出会いの季節

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 新年度がはじまり、まちには新たな生活をスタートさせた人たちの姿が増えてきました。春は、出会いや別れが交差しながら、それぞれの一歩が踏み出される季節です。

 こうした季節の移ろいは、日本の伝統的な暦にも表れています。二十四節気をさらに細かく分けた「七十二候(しちじゅうにこう)」では、より具体的な自然の変化を感じ取ることができます。

 4月上旬にあたるのが、「玄鳥至(つばめきたる)」です。冬の間、暖かい地域で過ごしていたツバメが日本に戻ってくるころとされています。

 ツバメは、古くから春の訪れを告げる存在として親しまれてきました。人の暮らしの近くに巣を作ることから、「幸せを運んでくる鳥」ともいわれています。

ツバメ イメージ
ツバメ(イメージ)

 実際にこの時期は、気候が穏やかになり、人の動きも活発になります。新しい学校や職場、新たな人間関係など、さまざまな“ご縁”が生まれる季節といえるでしょう。

 播磨国総社射楯兵主神社(兵庫県姫路市)でも、こうした春の節目を感じさせる行事が行われました。3月29日(日)には、新小学1年生とその保護者を対象とした『勧学祭』が執り行われ、児童30名が参列しました。

桜の咲く播磨国総社
桜の咲く播磨国総社

 境内には、色とりどりのランドセルを背負った子どもたちの姿が並び、春らしい華やかな光景が広がりました。式のなかでは、子どもたちに向けて「今日はなにをしに来たかわかる人?」と問いかけたり、「頭を下げてください」と優しく声をかけたりと、祝詞や作法の説明なども分かりやすい形で進められました。

 およそ30分の神事のあいだ、小さな足で一生懸命に正座をし、「二礼二拍手一礼」の作法を学びながら手を合わせる姿はどこかほほえましく、参拝中の境内は和やかな空気に包まれていました。

 新しい生活を前にした子どもたちの真剣な表情と、それを見守る保護者のまなざしが印象的な催しとなりました。

巫女の舞を見つめる子供たち
巫女の舞を見つめる子どもたち
参拝をする子供たち
参拝をする子どもたちの様子
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