牛乳はカルシウムやたんぱく質などを豊富に含む身近な食品だが、一方で国内では牛乳の消費量が減少し、酪農家を取り巻く環境は厳しさを増している。
そんな中、近畿生乳販連が実施する2025年度の「ハイクオリティミルクアワード」において、近畿約240軒の酪農家の頂点である最優秀賞を受賞したのが、「堀部牧場」(兵庫県南あわじ市)だ。牧場主の堀部浩二さんに話を聞いた。
☆☆☆☆
現在、堀部さんは妻と2人で牧場を切り盛りする。搾乳牛40頭に育成牛18頭を飼育し、1日約1400キロの生乳を出荷しており、朝は4時15分に起床し搾乳や餌やりなどの作業を行う。

近年は機械化を進めたことで作業効率が大きく改善したそうで、「昔は餌やりだけでも一日に20回以上、牛の周りを回っていました。今は朝と夕方の2回。時間に余裕ができました」と話す。

酪農へのこだわりについては「無い、捨てている」とのこと。その理由について尋ねると、「こだわり過ぎると精神的にも体力的にも持たない。シンプルに牛飼いをしたい」と回答が。その背景には堀部さんが大切にしている「楽農」という考え方が存在する。
「牛を飼っても、牛に飼われるな。無理をせず楽しむことが、長く酪農を続ける秘訣」と堀部さん。今後については、「安心・安全な牛乳を届け続けたい。一杯でも多く牛乳を飲んでもらえたら」と話し、インタビューを締めくくった。




