ヴィート氏はその後、アーティストとしてロンドンやベルリンなどヨーロッパ各地で過ごしたのち、拠点をドバイに移し、やがて大阪・関西万博 チェコパビリオンとの縁がめぐってくる。

「実は、大阪・関西万博 チェコパビリオン政府代表のオンドジェイ・ソシュカ(Ondřej Soška)氏と古くからの付き合いなんです。かつて、2人でチェコの経済交流団体をドバイで立ち上げたことがきっかけで、一緒に仕事をするようになりました。ドバイでは、チェコの大統領をお迎えしたり、多くの大臣の来訪に対応したりと、数多くのプロジェクトを共にしてきました。その中で私はずっとセレモニーの進行やお客様のおもてなしを取り仕切る役を担っていたんです。そして、ソシュカ氏が大阪・関西万博 チェコ館の代表に就任した際、『儀典長として携わってほしい』と声をかけてくれました」


万博でヴィート氏が感じたのは、日本が育んできた「静寂」と「調和」だった。
第二次世界大戦後、81年もの間、他国との紛争がない日本。その精神性を感じ、「平和は、一人ひとりの心の中から始まる」と確信したという。

さらに世界中の人々が、一生に一度の出会いを重ねる万博会場で、『一期一会』という日本の哲学に出会った。
ヴィート氏にとって、この場所で出会うかけがえのない尊さを、見事に言い当ててくれる言葉だった。

ヴィート氏はこの時、元来自身が向き合ってきたアートに「インスピレーションを与えてくれた」と振り返る。万博の理念である“平和・理解・協力”の大切さを、これからも伝えていきたいと誓ったという。

◆『ICHIGO ICHIE~Ring of Peace 』
一期一会・ヴィート コドゥセク






