2020年末、兵庫県内にある11の信用金庫が共同で開催した「しんきん食のオンライン商談会 まんぷく兵庫2020」。新型コロナウイルス感染拡大の影響により、商談会の延期や中止が多々あるなか、「各企業を支援するために」と実施された。
今回、神戸信用金庫本店のオンライン商談会参加企業のなかから、池本醤油合名会社(本社:兵庫県神戸市西区)お客様係代表社員の池本充宏さんに、オンラインを通じて取り組みを聞いた。
神戸で唯一の醤油メーカーである池本醤油。『菊むらさき』と呼ばれるブランドで、一般的な濃い口や薄口のしょうゆだけでなく、だしが入っていたり、柑橘系や焼肉用など様々なしょうゆを製造・販売している。「和食にはしょうゆがつきものですし、もう今は洋食や中華にもおしょうゆをたくさん使っていただけるケースは増えていると思います」と池本さんは現状を語る。
アイスクリームにかけるしょうゆも開発している同社。きっかけは、5年前の神戸まつり。当時、アイスクリームの試食販売はできなかったものの、ホットケーキのシロップのようにトーストにかけて試食を行ったところ、「お客様に興味を持っていただいた」。今では有馬温泉の旅館で実際に使用しているのをはじめ、市販もされている。
また、池本醤油はその昔、蔵の一部を神戸ワインに貸していたという。「神戸ワインができるまでに、神戸ワインの最初の研究者の方が、弊社の蔵の中で1年ほど研究されていた。それを通じて神戸ワインがワイン場でできあがったという歴史があります」。
新年の抱負について「ビジネスとしては、厳しい状態がまだ続くと思うんですが、新しいビジネスのやり方や販路を求めていきたい。お客様に『おいしいね』と言っていただけるような商品づくりを心掛けたい」と述べていた。
※ラジオ関西『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2021年1月12日放送回より
◆『こうべしんきん三上公也の企業訪問』アーカイブ記事
https://jocr.jp/raditopi/tag/mikami-company-visit/
◆『こうべしんきん三上公也の企業訪問』番組ブログ
https://jocr.jp/houmon/
『こうべしんきん三上公也の企業訪問』2021年1月12日放送回 音声