これは新型コロナウイルスの影響で年に一度の楽しみ(海外一人旅)を自粛することになってしまった独身男性社員(兵庫県在住)が、いつかの夏休みを振り返っていく連載企画です。
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「聖墳墓教会」に「嘆きの壁」、そして「黄金のドーム(岩のドーム)」。旧市街での圧倒的な非日常を味わい尽くした、ぼく。今度はエルサレムの新市街で現地グルメを味わいに行くことにした。
あたりはすっかり暗くなっていた。飲食店が多い新市街は、旧市街と違って道が広く、酔っ払った観光客の笑い声がよく響く。
新市街のメインストリートのど真ん中には線路が敷かれ、路面電車がゆっくりと進む。飲食店のテラス席の目と鼻の先もお構いなしに通過して行くが、柵や目印などは設けられていなかった。
「なんて危ないんだ」とびっくりしながらも、おいしそうな飲食店を探す。
旧市街と同じで、夜の新市街も多様な人であふれていた。ピアノやギターを弾く人、それに合わせて踊るカップル、手を叩き高らかに歌う若者たち。現地民も観光客も入り混じったこの街の空気は常に和やかで、みんなまるで悩みがないように見えてくるから不思議だった。そんな街の空気に触れていたくて、テラス席のある飲食店を選んだ。
【『独身リーマン、世界へ』イスラエル編 アーカイブ】
(1)独身リーマンがイスラエルに行って、すぐ帰りたくなった話
(2)イスラエルで迎えた、はじめての朝
(3)イスラエルの公衆トイレでドキドキ体験?!
(4)聖地・エルサレム到着
(5)エルサレムの旧市街地で感じた「人間の暮らし」
(6)「嘆きの壁」の2つの秘密
(7)キリスト最期の地「ゴルゴダの丘」