西日本屈指の高原リゾートとしても知られる、岡山の蒜山高原。その一角にある「ひるぜんワイナリー」(岡山県真庭市蒜山)では、ヨーロッパにはない、日本固有の野生のブドウ「ヤマブドウ」を使ったワイン、ジュースが製造、販売されている。
「ヤマブドウ」は、西日本では標高500メートル以上に自生しており、蒜山では古くから健康に良いと飲まれていたという。一方で、「ヤマブドウ」を原料にしたワイン計画が実際にスタートしたのは約40年前。「村おこし事業」の一環として行われた。一般のワインに使うブドウと比べて果汁が少なく、多くのブドウが必要だが、雌雄異株で6月の開花期に天候が悪いと収穫量が少なくなったり、冬の遅霜や雪の影響などで、栽培化には苦難の日々が続いたという。
「ひるぜんワイナリー」でお土産やお取り寄せに人気なのは、ヤマブドウジュース「妖精たちの宴」。ノンアルコールで、極上の赤ワインを思わせる深い味わいと品格が魅力だという。本格的なワインの風味を感じられるので、ワインを飲めない人や、“今夜は飲まない”という人にも楽しめそうな一品だ。
また、ワインでは「山葡萄[赤]」は、果実感があり、爽やかな酸味、タンニン(渋み成分)は軽くなめらかで飲んだ後の余韻もほどよく、上品でバランスのとれたフルボディーの赤ワイン。18~20度くらいで、肉料理、チーズなどとともに味わうのがおすすめだという。
「ひるぜんワイナリー」では、ヤマブドウ栽培、ワイン醸造の見学や、地元食材にこだわったランチを堪能できるショップ、試飲コーナーもある。オンラインショップもあり、お取り寄せも可能。そして、コロナが収束に向かい、安心できる時期が来れば、蒜山に足を運んでワインやジュースで「ヤマブドウ」の醍醐味を感じてみたいものだ。
※ラジオ関⻄『羽川英樹ハッスル!』2021年8⽉12⽇放送回「岡山県北ハッスル情報」より
【「ひるぜんワイナリー」】