新型コロナウィルス感染拡大の影響を受け、今年1月から休業していた兵庫・北播磨の全国的人気店が、4月3日(日)に営業を再開する。営業を再開するのは、具だくさんの巻きずしが名物の「マイスター工房八千代」(兵庫県多可町)。当日は、来店者に巻きずしのプレゼントや豚汁などのふるまいがあるほか、子ども向け企画も準備されている。
同工房の名物「天船巻寿し」は、一日に1500本~2000本を売り上げる。テレビやラジオなどのメディアでも取り上げられ、全国にも知る人が多い。
今年も、節分に合わせて約1万4000本分の予約を受けていたが、1月末、施設長の藤原たか子さんや複数の従業員が新型コロナに感染したため、製造・販売を断念。予約をすべてキャンセルし、調達済の材料の引き取り先を見つけるなどしたあと休業に入った。
営業は約2か月ぶり。再開当日は、天船巻寿しを1000本前後販売するほか、休業時に支えてくれた人への気持ちを込めた「感謝企画」を展開。来店客に、「天船巻寿し」「おあげさん」(「豆腐どころ もりとみ 多可店」の薄揚げ)「たまご」を3点セットにしてプレゼントする。商品購入の有無にかかわらず来店者全員が対象で、数量限定、なくなり次第終了となる。また、同工房では豚汁、もりとみ店舗では揚げ出し豆腐のふるまいも行う。
施設長の藤原さんは「休業中は、仙台や沖縄からも連絡や励ましの手紙がきたんです。優しいなぁと。今は、もういっぺん頑張って、皆に喜んでもらえるものをまた作りたいゆう思いで、卵焼きもずっと練習。『どないしたらおいしいもんになるやろう』と悪戦苦闘してます」と話す。
そして、「元気で再開できる、ゆうだけでもありがたいです。(すぐ近くの)もりとみさんも“友情出演”してくれる。この企画で(支えてくださった皆さんに)十分な恩返しはできんかもしれんけど、しっかりコロナ対策もしながらお迎えするんで、大勢来てくれたったらありがたい。喜んでもらえたら」と、感謝の気持ちを述べつつ営業再開への意気込みを語った。
4月3日の営業は、午前9時から午後2時ごろまで。なお、チラシに記載の「ミニSL」は都合により中止となったが、代わりとなる子ども向けの企画を準備しているとのこと。問い合わせは、マイスター工房八千代、電話0795-30-5516。
◆マイスター工房八千代
〒677-0103 兵庫県多可郡多可町八千代区中村46-1
電話番号:0795-30-5516
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