ミドリムシやサボテンが材料!? 宇宙での自給自足生活を見据えた“2040年サステナブルラーメン”とは | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ミドリムシやサボテンが材料!? 宇宙での自給自足生活を見据えた“2040年サステナブルラーメン”とは

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 宇宙旅行ビジネスが広がりを見せている昨今、2040年には月面の滞在人口が1000人程度になると想定されているという。宇宙での長期滞在の大きな課題として食料自給が挙げられ、なかでも宇宙空間で地産地消を達成できる「宇宙食3.0」に注目が集まっている。その中、宇宙でも発育・栽培できる可能性を秘めた食材を使った即席カップ麺を作りに挑戦する企業がある。

 株式会社ユーグレナの研究部門責任者で「ミドリムシ博士」としても活動する鈴木健吾さんに話を聞いた。

微細藻類ユーグレナ、和名はミドリムシ。今回開発された“2040年サステナブルラーメン”の材料になっている(株式会社ユーグレナ)

 開発にあたっては50年以上に渡りラーメンを作り続けているヤマダイ株式会社に協力を依頼。世界中からサステナブルな食材を集め、試作と試食を繰り返すこと1年半、ついに納得のいく味にたどり着いた。

完成したラーメン(株式会社ユーグレナ)

 選び抜かれた食材は4種類。

 まず味の要となるスープには、宇宙空間での培養研究も進められているプランクトン「微細藻類オーランチオキトリウム」を採用。細胞重量の20パーセント近くが魚の脂に多く含まれるDHAで、生姜ベースの調味油と合わせることで魚介系の風味が感じられるという。食感も重視した麺には、化学肥料や農薬に頼らずに高品質な生産が可能な「カムット小麦」を使用。

オーランチオキトリウムを採用したスープ(株式会社ユーグレナ)
カムット小麦で作った麺(株式会社ユーグレナ)

 そして、近年代替肉として注目される大豆と微細藻類ユーグレナを合わせた「NEXTユーグレナ焼肉EX」とスーパーフード「ウチワサボテン」をトッピング。

NEXTユーグレナ焼肉EX(株式会社ユーグレナ)
ウチワサボテン(株式会社ユーグレナ)
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