お米をおいしく食べるには? 長期保管時の注意点 「袋のまま保管すると虫がわくことも」 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

お米をおいしく食べるには? 長期保管時の注意点 「袋のまま保管すると虫がわくことも」

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 今年は全国的に米の供給不足が起こり、例年に比べて価格が大幅に上昇する年となりました。そのため、まとめ買いをして自宅に保管している人もいるのではないでしょうか。

 今回は、米の保管方法について、「コープこうべ商品検査センター」の担当者に聞きました。

――米の保管方法や保管期間については、これまでも定期的にお話いただいていますよね。

【担当者】 これまでの話のなかで、お米は生鮮食品であること、1か月を目安に食べきることをおすすめしていました。

じつは、9~10月にかけて、商品検査センターで受け付けている消費者からの問い合わせのなかでもトップクラスで多いのが、お米に関する問い合わせなんです。まとめ買いしたものを長く保管していることが原因で、お問い合わせにつながったものもあるのではないかと考えています。

――以前は、「長く保管することで虫がわくことがある」と話していただきましたよね。

【担当者】 お米にわくのは「貯穀害虫」という昆虫で、米、麦、豆などの穀物や米ぬか、小麦粉などの水分量の低い食品に被害を与えます。ほとんどの場合が、ノシメマダラメイガ、コクヌストモドキ、コクゾウムシです。

代表的な穀物害虫「ノシメマダラメイガ」の成虫と幼虫

――この虫たちはどこからやってくるのでしょうか?

【担当者】 精米工程で除去しきれなかった昆虫の卵がふ化した可能性や、精米工場出荷後のいずれかの段階で米袋の通気穴などから幼虫が侵入した可能性が考えられます。メイガ類の幼虫はあごの力が強く、袋を簡単に破ることができますので、袋のまま保管していると中に入り込んでくる場合があるんです。

これらの虫は穀物を好みますので、お米だけではなく、ペットフードなども注意が必要です。

米袋の中の「ノシメマダラメイガ」の成虫
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