岡山県の北部、美作エリア。10市町村(津山市・真庭市・美作市・新庄村・鏡野町・勝央町・奈義町・西粟倉村・久米南町・美咲町)からなり、津山城などの旧跡をはじめ、雄大な自然を満喫できるアクティビティや美作三湯と称される温泉など、魅力的なスポットを多く擁する。地元ならではのグルメも豊富だという。今回は“ご当地美食”にスポットを当てた。
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【津山市】
●津山ホルモンうどん
噛めば噛むほど旨みが広がるホルモンと野菜、そしてうどんを特製のたれと絡めた津山スタイルの“焼きうどん”。B-1グランプリでは「津山ホルモンうどん研究会」がグランプリを獲得している。提供する店舗によって味わいが違うのも面白いのだとか。そのため、食べ比べする観光客も多いそうだ。
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津山は個性的な食肉文化でも知られる。江戸時代は仏教の影響などにより全国的に肉食が禁止されていたが、津山では牛肉を薬として食べることが認められていた。こうした背景から、様々な方法を用いた牛肉の食べ方が根付いたという。津山では、スーパーでも豚や鳥よりも牛肉の品揃えが豊富なのだとか。
●干し肉
干すことにより肉のうまみが凝縮され、噛めば噛むほど味が出る。
●ヨメナカセ
牛の心臓に繋がる大動脈で、コリコリとした食感が楽しめる。ヨメナカセというの名前の由来は「肉の処理が大変で奥さん泣かせ」「精がつくということから奥さん泣かせ」など諸説ある。
●そずり肉
牛の骨から削り落とした肉。津山では、削ることを「そずる」と言う。この時期は醤油ベースの「そずり鍋」にして食す人も。
●煮こごり
すじ肉を煮込み、スープ状になったものを冷やして固めた料理。
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【奈義町】
●奈義ビーフ
美作地域の特産品の黒大豆「作州黒」等を飼料として、奈義町で飼育された肉牛。美作地域の飲食店や道の駅で食べることができ、旅館・ホテルの料理にも使われている。
【真庭市】
●ひるぜん焼そば
親鳥の肉とキャベツを具に、濃厚な味噌ベースの甘辛いタレで仕上げる焼きそば。主に真庭市の蒜山(ひるぜん)地域で食べることができる。B-1グランプリでは「ひるぜん焼きそば好いとん会」がグランプリを獲得している。
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●ジャージー乳製品
ジャージーミルクは一般的なホルスタイン牛のミルクよりもカルシウムや蛋白・ビタミンなどの栄養成分が
豊富だそうで、濃厚な風味とコクがあるという。ヨーグルトやチーズ、スイーツなど乳製品の種類も多い。蒜山地域では、ジャージー牛を実際に見ることができる。
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【新庄村】
●ひめのもち
ブナの原生林「毛無山」一体から湧き出る清流と肉用牛の有機堆肥に恵まれた大地、そして澄んだ空気から生まれた新庄村特産のブランド餅米「ヒメノモチ」。これを餅に加工したもの。
【鏡野町】
●姫とうがらし
鏡野町奥津地域のみで栽培されている日本古来種のとうがらし。少し遅れてくる辛さと、美しい赤い色が特徴。
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美作エリア全体ではジビエも有名。季節のフルーツも豊富にラインナップしている。
※ラジオ関西「金曜Clip」 2025年2月7日放送回「岡山県北 美の国Clip」より