“食欲の秋”を彩る食材といえば、なにを思い浮かべますか? 多くがその名前を挙げるであろう、「さつまいも」。ホクホクとした食感に優しく上品な甘さ、そして、焼く・蒸す・揚げる・煮るなど、どんな調理法にも馴染む万能さで、日本の秋に欠かせない存在です。
そんなさつまいもについて、組合員からのさまざまな問い合わせに対応している「コープこうべ商品検査センター」の担当者に詳しく話を聞きました。

――さつまいもに関する問い合わせは、どのようなものがありますか。
【担当者】 よくあるのは、「さつまいもの皮の表面に黒い汚れのようなものが付いています」というお問い合わせです。
――確かに、さつまいもの皮に真っ黒なものがついていて、ドロッと固まっているようにも見えますね。これはいったい何なのでしょうか?
【担当者】 この黒いものは、さつまいもに含まれる「ヤラピン」です。さつまいもの樹液に含まれる成分で、もともとは白いのですが、空気に触れて黒くなったのです。
――さつまいもの成分ということは、口にしても問題ないのでしょうか?
【担当者】 その通りです。食べても健康に害はありませんのでご安心ください。よく「さつまいもを食べると便秘になりにくい」といわれますが、まさに、このヤラピンが腸の運動を活発にさせるからだといわれています。
似たようなお問い合わせで、「さつまいもの切り口から白い液体のようなものが出てきた」というのもあるのですが、これは黒くなる前のヤラピンですので、こちらも安心して食べてください。





