兵庫県のほぼ中央にあり、温暖な気候により古くから、お米や野菜の生産で知られてきた、加西市。酒米の王者・山田錦の一大生産地です。お米作りに奮闘する若き就農者に、加西の農業の魅力をたずねます。今回は、つくった山田錦が品評会で3年連続表彰を受けるなど、いま注目の山田錦生産者、加西市上万願寺の藤本圭一朗さんにお話をうかがいました。
――田んぼの刈り取りが終わったそうですが、やはりうれしいと感じますか?
【藤本さん】 そうですね、やはりこの達成感は農家だけが味わえるものじゃないでしょうか。
――今年はお米を作る際に、ある挑戦をしたそうですね。
【藤本さん】 今年は、栽培期間中に除草剤や農薬を使わず、有機肥料のみを使うという難しい挑戦をしました。結果は大成功じゃないでしょうか。
――藤本さんにとって「成功」の基準とは、何でしょう?
【藤本さん】 難しいところですね……。僕の作ったお米がお酒になって、商品化して販売されて、全部売れたら成功なのかもしれませんし。でも、僕の中では、目標とする収穫量・品質を保てたんじゃないかなと思っています。これがお酒になるのを楽しみにしています。
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