ライバル意識バチバチの兵庫と京都 でも“大河”では結束 「ヒョーゴスラビア」における県境とは (4)丹波 | ラジトピ ラジオ関西トピックス

ライバル意識バチバチの兵庫と京都 でも“大河”では結束 「ヒョーゴスラビア」における県境とは (4)丹波

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「兵庫・神戸のヒストリアン」として活躍する歴史家の田辺眞人・園田学園女子大学名誉教授によると、「もともと丹波には6つの郡があった。そのうちの東4つが京都府、西2つが兵庫県になった。人間というのは自分中心的な考え方があり、兵庫の人は、大きい方の東の丹波を『丹波』とは言わない。自分たちが丹波だと思っている。京都側は『京丹波』と、前に『京』という形容詞をつけて呼ぶ。京都の丹波の人たちは、兵庫側を『奥丹波』という。お互い競いあう一方で、丹波の人間という共通点もある。NHKの大河ドラマで明智光秀が描かれたが、舞台となった兵庫側の丹波と京都側の丹波では微妙な関係だった。でも光秀を主人公にした大河ドラマの制作をと働きかけたのは、両方の丹波の人たち。共同して行動を起こした」。なかなか奥が深い地域と言える。

 取材を行ったラジオパーソナリティーの谷五郎さんと冨島隆則ディレクターは、「とにかく丹波のネームバリューは相当なもので、丹波を意識している人が多かった」と振り返った。

※この記事は2020年12月27日放送、ラジオ関西制作『BORDER~ヒョーゴスラビアにおける県境とは』をもとに、再構成しました。


『BORDER~ヒョーゴスラビアにおける県境とは』アーカイブ記事
(1)淡路…淡路に「阿波踊り」の文化が残る地域も?!
(2)播磨…「備前」なのに、兵庫!?
(3)但馬…獅子舞と“ステッカー”がつないだ地元意識
(5)摂津…「空港ターミナルの派出所に兵庫県警と大阪府警が詰めている」!?

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