「忘れないことが最大の支援」東北地方・太平洋沖地震からの10年を振り返る フリーアナウンサー・大和田新さん | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「忘れないことが最大の支援」東北地方・太平洋沖地震からの10年を振り返る フリーアナウンサー・大和田新さん

LINEで送る

この記事の写真を見る(3枚)

自分の命は自分で守るという原則。先月の2月13日に震度6強を記録する地震が福島県でありました。そのとき、テレビもラジオも「津波の心配はありません」と放送しましたが、福島の沿岸部の人たちは高台に逃げたんです。決してテレビの放送を信じなかったわけではないんですが、大切な家族を失ったり大切な地域を失った経験をした人たちは、逃げたんです。「やっぱり津波来なかったじゃないか」と笑い話で終われば、それでいいんですよね。それがこの震災での“教訓”だと思います。

「忘れないことが最大の支援だ」と私は言っているんですが、もちろん3月11日を忘れて欲しくない。でも、いつでもどこでも災害は起きる可能性がある。明日起こるかもしれない、むしろ今日この後で起きるかもしれない……。そういうことを忘れず、災害が起こったときに自分の命は自分で守る。そして家族で命を守るにはどうすればいいか、ということを話し合う。3月11日をそういうきっかけの日にしていただけたらと思います。

※ラジオ関西『PUSH!』2021年3月11日放送回より

LINEで送る

関連記事