兵庫県産酒米を原料とした日本酒応援キャンペーン 「家でおいしい日本酒を楽しんでほしい」酒米生産者の思いも込めて | ラジトピ ラジオ関西トピックス

兵庫県産酒米を原料とした日本酒応援キャンペーン 「家でおいしい日本酒を楽しんでほしい」酒米生産者の思いも込めて

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 酒米生産量全国一を誇る兵庫県で、兵庫県産の酒米を原料とした日本酒や生産者を応援しようと、キャンペーンが実施されている。

 これは兵庫県産の酒米を原料とした日本酒を2500円(税込み)購入するごとに、金券500円がプレゼントされるという「HYOGO呑も呑も!キャンペーン」。兵庫県内の農産物直売所などが対象で、期間は今年8月31日(火)まで。

◆山田錦生産者の思いは…

 酒米の中でも山田錦の生産が盛んな兵庫県の北播磨地域、三木市吉川町。今回のキャンペーン対象店舗の1つである「山田錦の館」を訪ね、同館支配人の流田慶一郎さん、吉川町山田錦村米部会長の五百尾俊宏さんに、酒米の歴史と山田錦の特徴、新型コロナウイルスによる影響などを取材した。

「山田錦の館」は「吉川温泉よかたん」とともに、「山田錦の郷」内にある。地元の新鮮な野菜・特産品や、地元食材を使ったパン・もち・総菜・みそなどの加工品、日本酒などを販売している。特に日本酒は県内の酒蔵から豊富に取り揃え、試飲をしながら説明を受けることができる日本酒試飲所や、酒米ミュージアムも備えられている。

「山田錦の館」の様子
「山田錦の館」の様子

 山田錦の誕生は1936(昭和11)年までさかのぼる。削っても割れることが少なく、粒の大きい山田錦は「酒米の王者」として、いまや日本酒作りには欠かせない存在に。生産量の6割は兵庫県産だ。なかでも北播磨地域は、標高50メートルから150メートルほどの山間地で、昼と夜の気温差が大きく、気候条件・土壌条件ともに稲の実りに適した地域なのだという。

 五百尾さんは定年してから20年以上山田錦を育て続けてきたベテラン。昨年は新型コロナウイルスによる影響で日本酒の売り上げが伸びず、今年の山田錦の作付は2割以上の減産となった。「結局、おいしいお酒をたくさん飲んでもらわなければいけない。皆さんもコロナで大変だと思いますが、我々生産者は素晴らしい山田錦を作っています。家でおいしい日本酒を楽しんでほしい」と切実な思いを語った。

吉川地区村米部会長の五百尾俊宏さん

【県産酒米消費拡大キャンペーン~HYOGO呑も呑もキャンペーン~(兵庫県 公式HPより)】
【山田錦の郷(山田錦の館/吉川温泉よかたん)公式HP】

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