兵庫県加西市をはじめとした北播磨は、酒米の王者“山田錦”の一大生産地。酒米の農家や、日本酒の蔵元なども多数存在するエリアだが、現在コロナ禍の影響で日本酒の需要が激減している。そのなかでも奮闘する加西の山田錦やお酒を支える人々に話を聞く。 加西市中野町で山田錦を生産し、老舗酒蔵と二人三脚で日本酒づくりに取り組む「農事組合法人なかの」。2008年まで「中野町営農組合」いう名称だった同組合は、農業の後継者不足や、放棄田の受け皿としての役割を担い、2019年に法人化。現在は145件の農家が所属している。