老舗和菓子店が開発、スポーツのおともに“飲めるあんこ” 商品作りのヒントは六甲山登山にあり | ラジトピ ラジオ関西トピックス

老舗和菓子店が開発、スポーツのおともに“飲めるあんこ” 商品作りのヒントは六甲山登山にあり

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 林歳彦氏(会社経営者・環境活動家)と、フリーアナウンサーの田中大貴(元フジテレビアナウンサー)がパーソナリティーを務めるラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2022年3月14日放送回に、株式会社福壽堂秀信(大阪市中央区)の専務取締役・岡本將嗣さんと、広報・山田真利さんがゲストとして登場。同社が新たに開発した“飲めるあんこ”についてトークを展開した。

ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』の様子

 1948(昭和23)年に創業した老舗和菓子店、福壽堂秀信。「あんこが命」という先代の信条を守り、どら焼きやまんじゅうをはじめ、「100パーセント自家製あんこ」にこだわった和菓子を作り続けている。

 そんな同社が、このたび、スポーツをキーワードにした新たな和菓子、「さらっと飲めるようかん『ANDO_(アンドゥ)』」を開発した。

「あんこで、DO(何かをする)人を支え、アンダーバーでつなげたい・サポートしたい」という思いが込められたこの商品は、ジェル状あんこで、持ち運びに便利な飲み切りタイプ(55グラム入り、100キロカロリーの摂取が可能)。主にスポーツ競技者の糖質補給を目的として作られ、商品は2タイプで展開。1つは宮古島の塩入りタイプ、もう1つは塩の入っていないプレーンタイプで、いずれもこだわりのあんこのおいしさを十分に保ちつつ、使いやすさや食べやすさにも配慮されている。

 同社ではスポーツと和菓子の融合を目指した商品開発がテーマとなり、『ANDO_』の開発には苦労も絶えなかったそう。その1つとして、岡本さんは、塩入りタイプを出した理由について、次のようにエピソードを明かす。

「スポーツトレーナーの方に『塩は入れた方が良い』と言われたんですが、試食の段階で『(塩は)ない方が良いんじゃないか』と思っていて……。やはり(商品を)机の上で飲むか、スポーツの後に飲むかで感じ方が違うんでしょうね。そこで、まず我々が体験しなければいけないとなって、実際に六甲山へ登山に行きました。汗をかいて疲れたときに塩入りタイプを飲んでみたら、塩分と糖分が同時に体に染み渡ってきて“おいしい”と感じたんです。この体験をしたことで『ANDO_』に塩入りタイプが加わりました」

ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』の様子

 一方、「あんこを作るのに精いっぱいだったこともあり、これまで一度もプレスリリースを打ったことがなかった。どこにどう売れば良いのかに苦労しました」というのは、同社広報担当の山田さん。「どうすればスポーツ競技者の方に受けるのかも分かっていないような状態で、パッケージデザインも試行錯誤していましたね」と、周知の難しさを吐露する。

「あんこがスポーツの何にささるのか、受けるのかわからなくて、迷ったところも多かったのですが、実際に(スポーツイベントなどで)試供品を配ったとき、『おいしい!』という声や、『さすがあんこ屋さん』と味の評価を多くいただき、『買ってみたい!』という問い合わせも知り合いの方を通じていただいている」と、評判も上々のよう。今年の第10回大阪マラソンで一般ランナーへ配布し大々的にお披露目となる予定だったが、コロナ禍の影響で一般ランナーの出走が直前に取りやめとなり、商品が表舞台に出る機会は先送りに。それでも、今後の展開に向けて、製造準備を進めているという。


※ラジオ関西『としちゃん・大貴のええやんカー!やってみよう!!』2022年3月14日放送回より

・福壽堂秀信 公式HP
・「さらっと飲めるようかん『ANDO_(アンドゥ)』」

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