玉本さんがオデーサの墓地で感じた「ロシアにも同じことが言える」という感覚。実際にロシア軍にも数万人単位の死者が出ていると推定されている。
軍事侵攻から半年たった2022年8月、日本在住のウクライナ人男性、ナウモヴ・アンドリイさんははラジオ関西の取材に対し、「この戦争は、ロシアの宣戦布告もなく始まった。我が祖国ウクライナが存続するか、消滅するかの戦いだ」と表現した。ロシアの軍事侵攻を非難する日本やアメリカ、ヨーロッパのウクライナへの支援は今後も続き、仮に停戦しても、アメリカやヨーロッパがロシアを「人道に対する罪」を犯した侵略国と見なしている以上、ロシアに対する制裁は今後も続くだろう。
しかし、長い歴史の中で、経済制裁によって戦争が終結した例はない。プーチン大統領の発言には、いまだに軍の撤退について触れる言葉は見当たらない。




