「ホットケーキにみりんを入れると喫茶店の味になる」。料理初心者にもうれしい情報を入手したある日、「まさかみりんを入れるだけで⁉」と思いつつキッチンに立つこと20分……。出来上がったのは、優しい甘さが口いっぱいに広がるふわふわの“喫茶店の”ホットケーキでした。
このレシピは『日の出 国産米本みりん』を発売するキング醸造株式会社が「喫茶店風ホットケーキ」としてホームページに掲載したもの。Twitterでは1.3万リツイート、7万いいねを集めるなど、大きな話題となりました。
◆みりんで作る「喫茶店風ホットケーキ」
【材料】
・ホットケーキミックス(100グラム)
・バター(大さじ1)
・卵(1個)
・牛乳(80ミリリットル)
・本みりん(大さじ1)
(1)バターは600ワットに設定したレンジで20秒ほど加熱し、溶かしバターにする。
(2)ボウルに卵、牛乳、溶かしたバター、そして本みりんを入れて混ぜ合せたあと、ホットケーキミックスを加えて生地を作る。
(3)中火で熱したフライパンに入れて弱火で3分、気泡がプツプツと出てきたら裏返して2分焼き完成。
◆みりんを入れることで喫茶店で作ったホットケーキのような味わいになる理由とは?
煮物や照り焼きなどに使うイメージが強いみりん。なぜみりんをいれることで喫茶店風ホットケーキができあがるのでしょうか? キング醸造株式会社でレシピの検証などを行う担当者に聞いたところ、みりんに含まれる「糖」と「アルコール」が関係しているとのこと。
ホットケーキミックスが持つ砂糖の甘さに、みりんに含まれる複数の「糖」が加わり、より複雑な甘みを感じることができるのだそう。さらに、水よりも沸点の低い「アルコール」は生地が加熱される際に蒸発するため、みりんを入れていないホットケーキに比べて気泡が大きくなり、よりフワフワとした食感になると考えられています。
実際に作って食べてみたところ、今まで作ったなかで最もふくらみ、なにもかけずとも上品な甘さが広がっておいしかったです。みりん入りのホットケーキには通常より多くの糖が含まれているため、焼き色が付きやすくなっています。そのため、弱火でじっくり焼くことがきれいに仕上げるポイントとのこと。