食中毒を防ぐにはどうしたらいいの? →みんなでつなぐ「食の安全のバトンリレー」が大切! | ラジトピ ラジオ関西トピックス

食中毒を防ぐにはどうしたらいいの? →みんなでつなぐ「食の安全のバトンリレー」が大切!

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 7月に突入しいっそう暑さが増してきて、ビールがおいしくなる季節となってきました。一方で、食材が傷むのが早く食中毒が起こりやすい季節でもあり、改めて「食の安全」を見つめなおしたい時期でもあります。

 そこで注目したいのが「フードチェーン」における「食の安全のバトンリレー」。コープこうべ商品検査センターの担当者に話を聞きました。

食中毒を防ぐためにはどうすればいい?

ーー「フードチェーン」とはどういう意味でしょうか。

【 コープこうべ商品検査センター担当者(以下、担当者)】まずは食品の生産から食べるまでのことを思い描いてください。農業・漁業・畜産に関わる人々が生産したものを、加工の場合は工場で加工し、次に輸送して店舗や宅配で購入されて家庭に届き、家で調理されて食卓に上りますよね。その「生産」「加工」「流通」そして「消費」のつながり”をフードチェーンと呼んでいます。フード、つまり食品はチェーンのように連なって消費者に届けられるということですね。

ーー例えば魚は漁師が水揚げした後も、私達が食べるまでの間には多くの方が関わっている……ということでしょうか?

【担当者】その通りです。「いのちをつなぐバトンリレー」というと少々おおげさに聞こえるかもしれませんが、実際に生産者や取引先からバトンを受け取り消費者のみなさんにそのバトンをつないでいくわけです。いのちのバトンリレーの際は「食品の安全のバトンリレー」もしっかりとつないでいく必要があります。

ーーだれかが途中でバトンを落としたりうまく渡せなかったら、リレーが途絶えてしまうということですね。

【担当者】バトンリレーがしっかりと行えるように、店舗ではHACCPに沿った衛生管理を実施することで安全にバトンが渡せるようにしています。リレーで言えば、タイムを計測したりフォームを確認して、より安全にバトンが渡せるようにしているのです。

ーースポーツのリレーではスピードが大切ですが、“確実に完走する”ということが食品の世界では最もたいせつなのですね!

【担当者】急ぎすぎて、肝心のバトンを落としてしまっては意味がありませんからね。そのためには、店舗で購入した後も、家庭に届くまでの間も非常にたいせつです。最後の最後、口に入るまで、しっかりとつないでいただきたいと思います。

ーー最近、よく「HACCP(ハサップ)」という用語を見聞きしますが、これも食品安全に関する取り組みですか?

【担当者】食品事故の発生を防止するために、製品になるまでの各工程のなかで重要なポイントを記録することで「見える化」して管理する手法のことです。もともとはアメリカのNASAで宇宙食の安全性確保のために開発されたものなのですが、2021年6月から原則としてすべての食品等の事業者はHACCPに沿った衛生管理に取り組むことが法律で定められています。

食中毒を起こす菌
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