“ふわふわ食感のだし巻き卵” 家庭で作るにはどうする? 神戸の老舗玉子焼きメーカーがコツを伝授! | ラジトピ ラジオ関西トピックス

“ふわふわ食感のだし巻き卵” 家庭で作るにはどうする? 神戸の老舗玉子焼きメーカーがコツを伝授!

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 ふわふわ食感のだし巻き卵は多くの人に愛される料理。とはいえ、店で出てくるような“ふわふわ感”を家庭で再現するのは難しいもの。1952年(昭和27年)創業の玉子焼きメーカーに家庭でできるおいしいだし巻き卵の作り方を聞いた。教えてくれたのは「株式会社山田製玉部」(神戸市中央区)の代表取締役社長・山田勝宏さんだ。

ふわふわだし巻きの作り方をプロに聞いた!

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 山田さんによると、だし巻きはだしが流出してしまわないことが重要だという。卵だけではだしが染み出してしまうため、同社では小麦由来の加工でんぷんを出し巻きの生地に加えて焼いているのだそう。家庭でまねする場合は、小麦粉や片栗粉を少し生地に足せばいいと山田さん。その際、ダマにならないように粉を直接いれるのではなく、水で溶いてから生地に混ぜるといいようだ。これらを入れすぎると固くなるので加減が大切だが、このひと手間でおいしいだし巻きが家庭でもできるという。

「厚焼き玉子のサンドイッチも流行っているので、たっぷりとマヨネーズなどを塗って生の食パンで挟んで食べてみてほしいですね。朝食から優雅な気持ちになれると思います」(山田さん)

 シンプルに塩コショウだけ、柚子胡椒を加える変化球など好みで様々な味を試すのもいいと教えてくれた。

厚焼き玉子のサンドイッチ
厚焼き玉子のサンドイッチ

 同社は昭和27年の創業当初、お寿司やおせち用の厚焼・玉子焼メーカーとして始まった。近年はホテルや老人ホーム、製パンメーカーなどとの取引も増加しているという。新型コロナウイルスの流行前までは対企業向けに取引をしていたが、コロナ禍で外食産業が打撃を受ける中で売り上げが半分に減った時期もあったそう。そこから一般消費者向けの取引を模索。インスタグラムでの発信をスタートし消費者に直接働きかけたり、通販も開始した。さらにふるさと納税の返礼品にも採用された。

 新たな商品の開発も積極的に行った。その中の一つが「丹波黒入り伊達巻」だ。

「享保19年創業の老舗黒豆卸店・小田垣商店から丹波篠山産の黒豆を仕入れ、この黒豆が一番おいしくなるような柔らかさの生地にしました。和スイーツのような商品となっています」(山田さん)

丹波黒入り伊達巻
丹波黒入り伊達巻
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