岡山県の西北端、鳥取県との県境にある新庄村は人口約800人という小さな村。原風景とも言える美しい景観を守り、継承する村として「日本で最も美しい村」連合に加盟している。
中でも旧出雲街道の宿場町にある「がいせん桜通り」は四季折々の桜並木を楽しめるスポットで、4月5日(土)から4月13日(日)は「がいせん桜まつり」が開催される。

通りをピンク色に染める「がいせん桜」は、1906年に日露戦争の戦勝を記念して137本のソメイヨシノが植えられたことからそう呼ばれるようになったのだとか。宿場町に桜並木が残る景観は全国的にも珍しく、桜の見守りや清掃活動など地域住民が協力して維持管理がされている。こうした活動により、100年以上にわたり「桜のある宿場町の風景」が守り続けられている。

満開から3日間は午後6時30分~午後9時にかけてライトアップも行われる。昼間とはまた違った幻想的な雰囲気は、訪れる人々の目を楽しませてくれる。

開花期間中、通りには村民が中心となった出店が多数並ぶそうだ。


祭り最終日の4月13日には「新庄太鼓」の演奏や「田植え踊り」など地域に伝わる芸能のステージが見られる。