「神戸にクラフトビール文化を」 地元出身の若き経営者が仕掛けるビールフェスへの思い | ラジトピ ラジオ関西トピックス

「神戸にクラフトビール文化を」 地元出身の若き経営者が仕掛けるビールフェスへの思い

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 神戸にクラフトビール文化を根づかせたい――そんな思いから始まったイベントが、いま多くの人を引き寄せています。仕掛け人は、神戸市出身の若き経営者・高見航大さん。ラジオ番組で語ったその舞台裏には、地域への強い思いと未来への構想がありました。

 高見さんは、SNSやウェブを活用したマーケティング事業や、クラフトビールフェスの運営を手がける企業、株式会社エキサイティブの代表を務めています。

高見航大さん

 2月に開催された「KOBE BEER JAMBOREE(コウベ・ビアジャンボリー)」は、高見さんたちが企画・運営を担うクラフトビールの大型フェス。全国からビールを提供する飲食店が神戸に集結し、2日間で3676人が来場。日本最大級の“ビアバーフェス”として、大きなにぎわいを見せました。

「KOBE BEER JAMBOREE 2025」より(写真提供:株式会社エキサイティブ)

 このイベントの特徴は、出展者がビールの「造り手」ではなく、「売り手」であること。参加店舗がそれぞれの目利きで選んだおすすめのビールを持ち寄り、訪れた人々に紹介・販売するスタイルです。今回は、全国から53の店舗が集まり、苦みが強いものや軽やかな味わいのものなど、個性あふれるクラフトビールが一堂に会しました。

「KOBE BEER JAMBOREE 2025」より(写真提供:株式会社エキサイティブ)
「KOBE BEER JAMBOREE 2025」より(写真提供:株式会社エキサイティブ)

「神戸や兵庫県は、日本酒は(灘などで)有名だが、クラフトビール人口が少ないと感じている」と話す高見さん。自身の原点である神戸でイベントを開催した背景には、「もっとクラフトビール文化を神戸で根付かせたい」という思いがありました。

 また、このイベントでは、初回から2回連続で、環境に配慮した取り組みも行われています。会場で使用されたカップには再生可能な資源で作られたバイオプラスチックを使用。使用後、回収したものは、大阪ガスの協力のもと都市ガスのエネルギー源として再利用されるなど、サステナブルな運営にも力を入れています。

 一方で、規模拡大にともなう課題も見えてきたといいます。前回の倍の広さとなった会場は、来場者にとっては快適な空間でしたが、場所によっては来場者が少なく感じられるエリアもあったとのことです。

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