『白くにごったはちみつ』は食べても大丈夫? “にごり”を元に戻すための方法と注意点

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――はちみつにカビが生えたり、腐ったりしないということは分かりました。では、結晶化したはちみつはどうすればいいのでしょうか? 腐ったわけではないので食べれたらいいのですが、固まってしまうと使いにくいですよね。

【担当者】 じつは、結晶化したはちみつは元に戻すことができます。結晶化には温度が関係しており、最も結晶化しやすいのは13~14℃といわれています。つまり、これからの季節は注意が必要ですね。もちろん、冷蔵庫での保管でも結晶化してしまいます。

元に戻す方法はすごく簡単で、温めればいいのです。

――温度が低くなり結晶ができたから、温めればよい。すごく単純なのですね。

【担当者】 ただ、温め方には注意が必要です。まず、水を張った鍋のなかに、容器に入れたままのはちみつをふたを開けた状態で入れてください。水面は、はちみつより少し下くらいになるようにしてください。そこから温めていくのですが、50~60℃くらいの温度でかき混ぜながら、結晶がなくなるまで溶かしてください。

加熱しすぎると風味が飛んだり、はちみつに含まれる栄養素も壊れたりしますので、焦らずゆっくりと溶かすことをおすすめします。量や固まり具合にもよりますが、だいたい30分から1時間くらいで元に戻すことができます。

結晶化したはちみつを、湯せんして元に戻す

――湯せん時間は少々長いのですね。電子レンジで温めてもいいのでしょうか?

【担当者】 その気持ちはわかりますが、電子レンジで結晶を溶かすことはおすすめしません。理由としては、先ほど申し上げた通り溶かすためには温度調整が必要なのですが、電子レンジですと加熱しすぎる可能性があり、温度が高くなりすぎると風味に影響します。電子レンジで温度を調整しながら温めるのは、非常に難易度が高いと思います。

また、はちみつの中にある気泡が膨張して飛び散る「突沸」という現象が起きるリスクもあります。

加えて、そもそも、はちみつの容器が電子レンジに対応していないことが多いのです。ですので、やはり電子レンジはおすすめしません。

――結晶化したはちみつを元に戻すには、鍋などに水を入れてゆっくり温めることが大切なのですね。

【担当者】 ぜひ、そうしてください。

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