兵庫県のほぼ中央にあり、温暖な気候により古くから、お米や野菜の生産で知られてきた加西市。特に、酒米の王者・山田錦の一大生産地です。お米作りに奮闘する若き就農者に、加西の農業の魅力をたずねます。すっかり秋めいた今、山田錦は立派に育ち、黄金色の景色が広がって見えるようになりました。今回は、7月にもゲストとして登場した、大橋農園の大橋麻世さんと、師匠の赤松嵩さんにお話をうかがいました。
大橋さんは7年前に就農し、山田錦づくりは今年が初めて。御年92歳のベテラン、赤松さんに指導を受けながら、日々その腕を磨いています。
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――今年は特に暑い夏でしたが、乗り越えられましたか?
【大橋さん】なんとか乗り越えられました。今年の7月から初めて山田錦づくりに挑んだので、肥料の調整が難しかったですね。師匠にいろいろと教えてもらいました。
――具体的に、師匠からはどんなことを教わりましたか?
【大橋さん】「ここは(肥料が)少ないから、あともう10kg足せ」とか「水を入れろ」とか、主に肥料についてです。
――赤松さん、師匠として大橋さんの作業を見て、どう感じられましたか?