ヴィッセル神戸は26日、韓国代表GKキム・スンギュ(28)が韓国・Kリーグの蔚山現代FCへ完全移籍すると発表した。蔚山出身のキム・スンギュにとっては2015年シーズン以来となる地元クラブへの復帰となる。また、同日、横浜F・マリノスからGK飯倉大樹(33)を完全移籍で獲得したこともあわせて発表している。
2016年から神戸でプレーしたキム・スンギュは、J1リーグ戦で107試合に出場。16年シーズンには2ndステージの2位、年間順位でクラブ最高の7位達成に貢献したのをはじめ、チームの正守護神として鋭い反応や守備能力の高さをいかして活躍。ただし、昨シーズン途中からは外国籍選手枠やチーム事情などもあり、出番が減少し、今季は第20節終了時点で12試合の出場にとどまっていた。
キム・スンギュはクラブ広報を通じてコメントを発表。「このたび、蔚山現代に移籍することになりました。このような形で、シーズン中にチームを去ることになり大変申し訳ないです。何よりもファン、サポーターの皆さんの前できちんと挨拶をできないままチームを去ることについて、大変心が重たいです。このように字で挨拶することしかできなかったことに対して理解していただければ幸いです。3年半の間、皆さんの応援のおかげで力を出せましたし、いいパフォーマンスを出せました。その応援に、成績で応えたかったですが、共に目標としたタイトルを獲得することができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。いまだにチームを離れるという事に対して実感が湧きませんが、韓国に帰って、僕も新しい挑戦のために一生懸命戦います。僕は韓国に帰っても、これからも神戸が目標に掲げたものを達成するために戦うファン、サポーターの皆さん、選手、スタッフを心から応援し続けます。最後に改めて、3年半の間、僕を応援してくださってありがとうございました! 絶対に忘れませんし、良い思い出として記憶に刻みます。ありがとうございました!」と、サポーターへの感謝を述べていた。
また、新たにクリムゾンレッドのゴールマウスを守ることになる飯倉は、J1では225試合出場の実績を持つ、横浜FM生え抜きの選手。2006年に期限付き移籍したロッソ熊本(現、ロアッソ熊本)以外は、育成組織を含めて、20年以上にわたってトリコロールの一員としてプレー。最近では特に、攻撃的なサッカーを志向する横浜FMのなかで、ビルドアップにも参加するなど、アグレッシブなGKとして脚光を浴びる存在の1人だったが、今季は朴一圭の加入により、J1ではここまで5試合の出場だった。
キム・スンギュから18番を受け継ぐ飯倉は、「ヴィッセル神戸のファン・サポーターの皆さん。横浜F・マリノスから完全移籍してきました飯倉大樹です。神戸という地に初めて住むことになり、右も左もわからないのでいろいろと教えていただけるとうれしいです。チームの勝利のために一生懸命頑張りたいと思います。よろしくお願いします」と、クラブ広報を通じて意気込みを述べている。神戸にとっては、23日に完全移籍加入を発表したDFジョアン・オマリ(30)に次ぐ、今夏2人目の即戦力補強となった。
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