阪神タイガースの本拠地、そして先日まで熱い戦いを見せてくれた、高校野球の聖地。そんな「阪神甲子園球場」と「バスケットボール」の異色のコラボが実現した。
阪神甲子園球場に翻る西宮ストークスの旗(写真:ラジオ関西)
阪神甲子園球場の外壁は緑のツタに覆われる。球場に足を踏み入れると、鮮やかな天然芝の緑が目に飛び込んでくるし、客席も緑、外野フェンスも緑……。そして、バスケットボールで緑がチームカラーと言えば、そう、甲子園のある兵庫県西宮市が本拠地のプロバスケットボールクラブ、西宮ストークスだ。
25日、B2リーグの開幕を約1か月後に控えた西宮ストークスが、阪神甲子園球場で初めて、新体制の発表会を行った。
午後5時から始まった発表会。まずは、2019-20シーズンは11人編成(内、6人が新加入)となった「ストークスチアリーダーズ」が、集まったファン約300人を盛り上げる。
その後、満を持して12人の選手たち、そして、チームを率いるマティアス・フィッシャーHCをはじめ、チームスタッフが入場。
挨拶をする西宮ストークスの渡瀬社長(写真:ラジオ関西)
渡瀬吾郎代表取締役社長から発表された、2019-20シーズンのスローガンは、「協創!」。渡瀬社長は、「私たちフロントや選手、チームスタッフだけでなく、ここにいる皆さん全員がともに創っていかないと、永続するクラブ、100年続くクラブは目指せない。チームの成長には皆さんの力が必要。「協創!」を共通言語に、皆さんと距離を縮め、いい1年を送りたい」と、そのコンセプトを説明した。
そして2019-20シーズンのキャプテンも発表されたが、もちろん、この男だ。3シーズン続けてのキャプテン就任となる、背番号9、谷直樹。
「去年、(ファン感謝イベントで)『もうキャプテンやりたくない』と言ってしまったが、それでも頼んできてくれた(?)会社の皆さんの期待に応えたい。癖の強い若手が集まりましたが、それをしっかりまとめ、優勝に向けて頑張りますので、応援よろしくお願いします」と会場に語りかけた。
また、渡瀬社長がそのコンセプトを「原点回帰」とした、新しいユニフォームのデザインも発表された。胸の部分は、スポンサー名が入るメイン箇所となることが一般的だが、敢えてアーチ状のチーム名と、チームのロゴを胸に刻んだ。チームカラーのグリーンのベースは変わらず。ただ、各所に入るラインやチーム名、背番号などをブラックにすることで全体に重厚感のあるデザインとなっている。
会場全員で写真撮影し、選手からサインボールの投げ込みがあった後、約1時間の発表会は終了。9月21日、22日にホーム・西宮市立中央体育館でバンビシャス奈良を迎え撃つ西宮ストークス。どんな戦いを見せてくれるのか、いまから楽しみだ。(春名)
阪神甲子園球場で、集まった300人のファンとともに記念撮影を行う西宮ストークスの選手、スタッフ(写真:ラジオ関西)
(以下、選手のコメント)
#00 ブラッドリー・ウォルドー
「目標はもちろんチャンピオンシップをとること。皆さんと試合会場で会えることを楽しみにしている」
#2 ドゥレイロン・バーンズ
「再び戻ってこられてうれしい。すべての要素において去年の結果を上回る」
#3 松崎賢人
「必ずB2で優勝して、B1に上がりたい」
#8 濵高康明
「(昨シーズン、特別指定選手としてプレーも)今年が正式なルーキーシーズン。ルーキーらしく全力で一戦一戦、戦う。1試合目から勝ち切れるように」
#11 俊野佳彦(新加入)
「中地区で優勝し、プレーオフをホームで開催し、しっかり優勝を決める」
#13 道原紀晃
「今年の目標は大きなけがをしないこと。優勝して皆さんと最後に笑いたい」
#15 谷口淳
「チームとしてはプレーオフ進出、B2優勝が目標だが、個人的には、在籍4年目になるので、責任感と覚悟をもってプレーしたい」
#20 岸田篤生(新加入)
「チームの優勝に貢献できるように精一杯努力する」
#23 劉瑾(新加入)
「優勝が目標」
#35 内藤健太
「チームスローガン(「協創!」)にもあるように、全員でいいシーズンにできるように頑張りましょう」
#47 土屋アリスター時生
「去年の経験と自分の武器を理解して、新チームでの自分の役割を考えながらプレーする」
サインボールを投げる谷口淳選手(写真:ラジオ関西)
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