ラジオ関西で毎週月曜日の18時30分から放送している、サッカー・なでしこリーグのINAC神戸レオネッサ応援番組、『カンピオーネ！レオネッサ!!』。9月2日の放送では、8月31日に行われた2019プレナスなでしこリーグ1部 第10節、INAC神戸レオネッサvsマイナビベガルタ仙台レディース戦を、番組パーソナリティーを務める元Jリーガーの近藤岳登とNMB48の磯佳奈江で振り返った。

　岩手県のいわぎんスタジアムで開催された、INAC神戸のホームゲーム。公式戦では、8月3日の2019プレナスなでしこリーグカップ 1部決勝から1か月ぶり、なでしこリーグの試合としては5月19日の第9節以来、約3か月半ぶりの試合となった、レオネッサ。FIFA 女子ワールドカップ フランス 2019のなでしこジャパン（日本女子代表）メンバー（岩渕真奈、中島依美、鮫島彩、杉田妃和、三宅史織）がスターティングメンバーでそろい踏みしたなか、マイナビ戦に臨んだ。試合では、前半の42分に先手を奪われながら、ハーフタイム直前に鮫島の左クロスから増矢理花がヘディングでゴール。一時は試合を振り出しに戻したが、後半アディショナルタイムにカウンターから失点してしまい、結果は1-2の惜敗。タイトル奪還を狙ううえで痛恨の黒星を喫した。

　番組のなかでは、「切り替えて明るくやっていこう」とスタートした近藤と磯だったが、試合のことになると、「やっぱり悔しい！」と、磯。そのなかで、近藤は「1失点目は、DFとDFの間をあけすぎて、くさびを通されて、ターンも簡単にされている。最後、三宅は寄せたが、足だけでいっているから、体ごと寄せていれば、（失点のときのように）ボールが足にあたってコースが変わって入るということはなかったと思う。また、最後の失点も、カウンター気味にボールが（相手に）通ってしまい、不運な部分はあったとはいえ、DFが2人いたから、飛び込まずにウエイトして、2人で止める守備をしたら、もう少しなんとかなったようにも思うので。相手のシュートも上手かったけど……」と、失点シーンを回顧。「なでしこ（全体）にも言えることだと思うが、ボールにしっかり寄せられない、体ごとつぶしにいけないところが（世界との差として）ある。ヴィッセル神戸の酒井高徳も『日本のサッカーは寄せが甘い、プレッシャーにならない』と（いうような感想を）言っていたが、そういうのをもうちょっと意識して練習からやっていかないといけないと思う」と、守備のアプローチについて、Jリーガーとしての経験も踏まえながら言及。磯もその話を深く聞き入っていた。

「簡単にいえば、相手がしっかりゴールを決めて、INAC神戸は決めることができなかったという試合だった」という近藤は、「（敗戦から）切り替える前に、しっかり反省して、選手全員が（チームに）何が足りないのか、決定力なのか、球際の部分か、それとも違うところに要因があるのか、選手と監督にしかわからないところもあると思うので、そこをしっかり突き詰めていってほしい」と、チーム一体となって修正を行う必要性を説いていた。

　INAC神戸は勝点15の5位となり、首位の日テレ・ベレーザ（勝点21）との差は6。残り8試合あるとはいえ、タイトル奪還のためには、磯もいうように「本当にもう、1試合も落とせない」。チームを見れば、8月3日にはDF羽座妃粋がスペインリーグ2部のAEMレリダへ移籍。8月17日のトレーニングマッチで負傷したDF牛島理子が右ひざ前十字靭帯損傷・内側側副靱帯損傷・半月板損傷で全治約9か月との診断が発表され、9月2日には韓国代表MFイ・ミナが負傷していた左足（左大腿二頭筋損傷で全治4～6か月）の治療に専念するため一時帰国することも告知されるなど、貴重なタレントの移籍や負傷離脱で、チームは決して万全とはいえないところもある。それでも、INAC神戸には他に負けないだけの戦力を揃えているだけに、ここから奮起、結束して、白星という結果を積み上げていきたいものだ。

【INAC神戸レオネッサ 次節の予定】
2019プレナスなでしこリーグ1部 第11節
日体大FIELDS横浜 vs INAC神戸レオネッサ
2019年9月8日（日）15:30キックオフ
会場：神奈川県立保土ケ谷公園サッカー場

※磯佳奈江『GIRLS-PEDIA2019 SUMMER』（KADOKAWA）で表紙に！
NMB48としての卒業グラビアとなる磯佳奈江が、同じNMB48の佐藤亜海、小川結夏、横野すみれとともに表紙を飾った。定価2,000円（税込み）。NMB48オフィシャルショップやKADOKAWA公式オンラインショップ「カドカワストア」などで販売中（詳細は、https://www.kadokawa.co.jp/product/321906000604/）。

【公式サイト】『カンピオーネ！レオネッサ!!』