第1回 平井よお子さん(2011年11月)
記念すべき第1回のインタビューは、2011年4月からスタートした『よお子のHAPPY工房』にて、パーソナリティーを務める平井よお子さんに登場いただきます!
まずは、番組が始まってこれまでの感想を
まず楽しく! そして元気にHAPPYを作り出していくことを考えてやってきました。
勢いだけできたなぁ…。
これまでもたびたび、ラジオ関西からの番組出演のオファーがあったそうですが、産休中だったりとなかなかタイミングが合わなかったようですね。
ようやく今回ご縁があったわけですが、実は番組スタート直前とても悩みました。
東日本大震災が起こり、こんなときに楽しくやっていいのかな? と、悩んだのですが、阪神大震災の時に、自分が何を思ったかを思い出しながら、こんな時だからこそ、聴いたら楽しく元気になっていただきたいと、引き受けることを決めました。
いつ聴いても楽しく元気いっぱいなよお子さんの番組。出演に至るまでに、そのような経緯があったのですね。そんな『よお子のHAPPY工房』は、ひとことで言うとどんな番組ですか?
鍛錬ですかね? 明るく楽しくハッピーな中にも鍛錬! 鍛錬ですね。(笑)
ディレクターから言われました。「ハッピーマスターを目指せ」と。ですから今後はハッピーマスターを目指すべく、いろんなハッピーの種を大放出していきたいと思います。
番組スタート直前に今回の震災もあり、企画の内容や番組自体がどうなるのかと思いましたが、 スタッフから番組の内容を提示された時に、これが神戸から発信する番組なんだなと強く思いました。
HAPPYって書いてあったら、やっぱりハッピーだし、工房って書いてあったら、やっぱり何かを創り出すだし、よお子って書いてあったら、自分でやるしかないし。すごく、はっきりしたものをもらったのかなと思ってますね。
オーディションを受けて、仕事が決まったというのは、ラジオ関西の仕事が始めてだったんです。
ラジオ関西のイメージを教えてください。
すごくファミリー的!
お父さんがいて、お兄さんがいて、親戚のおじさんもいて、娘も何人かいて。(笑)そして、みんないつも誰かのことを思っていて。というのが、すごくいいな~って思います。
「あ、終わったんか~?」とか、みんな気軽に声かけてくれるんですよね。
「おはようございまーす♪」みたいな、社交辞令的な雰囲気はどこでもありますけど、ここはほんとファミリー的だなぁって思います。
温かいなと。
ここで、ラジオ関西とよお子さんとの出会いについて教えてください。
もともと、わたしにとっての最初のラジオの仕事というのが、ラジオ関西でした。
それまでにも、司会の仕事などの経験はありましたが、オーディションを受けて、仕事が決まったというのは、ラジオ関西の仕事が初めてだったんです。
番組の中の1枠のコーナーで使っていただき、それが震災の翌年でした。
もう15年前ですか? 神戸の名所を伝えるという内容で、自分でその場所に行って、レポートするというものでした。
しかし震災の翌年だったので、被害を受けた地域が多く、とても大変だったというか、ほんと勉強させてもらいました。もちろん、つらいことも多かったです。
どんな仕事でも工夫次第。今の平井よお子のルーツはここにあるのかも(笑)
このお仕事を始めたきっかけは?
これまでに3回チャンスがありました。ひとつめは大学時代。
大手プロダクションに所属していた友人から、かわりにオーディションに行って欲しいといわれ、行ったら受かってしまって。それは1回きりの司会の仕事でした。
2回目は同じく大学時代。幼稚園などをまわる人形劇のお姉さんやっていたのですが、友人からゴールデンウィークに人が足りないから、キャラクターショーの司会のお姉さんやって!と頼まれました。それがきっかけとなりその後、ちょこちょこ色々なところから司会のお仕事をいただくようになりました。すると抽選会の仕事がきて、商店街でやっていたら、今の事務所のマネージャーがたまたま通りかかって「うちでやらへん?」って誘われたんです。
抽選会の仕事は、すごくきっかけになりましたね。
抽選って、ほとんどがハズレじゃないですか。
みんな当たるかも?って、ものすごく期待して来るのに、ハズレたらがっかりして帰るわけですよ。
そういうのって耐えられなかったんです。どんな仕事でもそうだと思いますが、そこは工夫次第。毎日見てたら、人の顔とか覚えるし、だんだんお客さんとも仲良くなっていって。そしたら、お客さん受けがいいと、商店街からもありがたいっていうんで、マイクおいてくれるようになったんです。
最初はガラガラの音をひろっているだけで「ガラガラ~」って音が商店街に響いて、「あ、抽選やってんねんな~」って知ってもらうためのものだったんですけど、平日の昼間なんて、お客さんいないじゃないですか? だから「まもなく10時になります。お店開店します。」なんて言ってたら、お客さんだけじゃなくて、お店の人も声をかけてくれるようになって。「あとでうち、お茶飲みにおいで~」なんて言ってもらえるようになったりして。
そんなやりとりをしているうちに、お店の人たちともすっかり仲良くなって、「もっと喋ったらええのに」なんて言ってもらえるようになって。それでいろいろ喋るようになったら、そのうちおばあさんからお手紙をもらうようになったりもして。
まるでラジオ番組みたいなことをやってたんですよね。そうしたら、リクエストももらったり。そんなことをしているうちに、抽選会のブースを作ってくれるようになりました。
その後も、即席ミニ番組は続き、各お店からは「何時に売り出しやるから!」なんて広告まで取れるになっちゃって。最終的には、えらい立派な抽選会場になってしまったんですよ。今の平井よお子のルーツはここにあるのかも。(笑)
そんな宿命とも思える、よお子さんのルーツですが、そもそもDJになりたかったわけではないとか!?
元々DJになりたいなんてまったく思ってなかったんですよ。最初はシンクロの選手目指してましたから。でも身体を壊して、断念してしまって。
その後は、陶芸家になろう!!と思い、芸大に行ったんですが、なぜか卒業後は、出版社に入ってしまい…。広告営業をやっていました。でも母が病気になってしまい、入院することになったので1年ちょっとくらいで辞めなくてはならず、その後は、やれるものはなんでもやってきました。
イラストを描いたりもしていたんですよ。わたしそんなことできませんって感じだったんですけど、描きました。テレフォンカードの絵も描いたことあります。時間がないから、ここで描いて!なんていわれて、その場で仕上げたことも!
世の中にはきっと、絵を描きたい!と思っている人がたくさんいると思いますが、こんな風にとりあえずやって…で生きてる人もたくさんいると思います。
まさにわたし。でもそのかわりに、頼まれたら断らない。
座右の銘は「明日の仕事は明日のこと」とだけ決めていて、これは明日すればいいんじゃないかと思ったら、きっぱりしない。才能のある人もいると思いますが、自分には才能がなくてできないけど、やらなくてならないことをとにかくやる、という人が実際は、ほとんどだと思うんですよ。
決して言い訳ではないですけど、わたしも番組の中でもよく噛んでますし…。
先日も「お箸をプレゼント」って言ったら、みなさんから「おはぎが欲しい」ってくるんですよ。おはぎじゃないのよ~~~~なんて。
今悩んでる人には、どうにかなるから!って言ってあげたい。
10年後には答え出てるから!って。
5年後、10年後にこうしていたいという、将来の夢を教えてください。
ずっとやりたいと思っているのですが、カルチャーセンターに通いたい!
習い事がしたいんです。特に習いたいのはストレッチ! やっぱり基本はストレッチ!
ちゃんとしたストレッチをやりたいんですよね。ポール(道具)も実は家にずーっとあるんですけどね、あれもこれも全部できんの?って、みんなに言われますが、それら全部習ったことがないんです。
これまでの仕事に関しても、いろいろやってきましたが、自分にとってはすべてひとつの線上なんです。
身近なところで頼まれたことをこなさないと、若い時って、自分のしたい時間を得られない。仕方なく今日を生きていったら、今はこうですがという感じ。
これまで苦労してきたことといえば、その時々でつねにまったく違うことで、その時には5年後10年後には、もうこのことで悩まなくていいだろうって思っていたことが、時間が経ってみると、さっぱり関係なくなってる。
まったくそれと関係ないことしてたりしてますからね。これだけ頑張ったんだから、絶対これができるようになっていたい!なんて思うのに、なんでわたし今紙芝居してるんだろう?とかね。(笑)
ちょっとなんか頼まれてやると、工夫するのがすごく好きなんですね。
いろんなことをしたおかげで、あれがつらいこれがつらいって言ってる人を見ると、それはそのこと自体がしんどいんじゃなくて、それをしんどいと思っているその人がしんどいからって思います。
今悩んでる人には、どうにかなるから!って言ってあげたい。10年後には答え出てるから!って。
流れに身をまかせながら、しかしそのとき出会ったものに対して、一生懸命に取り組んできたよお子さん。
いろんなことを経験してきて、今のよお子さんがあるのですね。
これからは、どのような未来に身をまかせていかれるのでしょうか。
番組を楽しみながら、よお子さんの今後にも注目していきたいですね。
【プロフィール】平井よお子
兵庫県尼崎市出身。一児の母。自身の性格をひとことで言うなら「まったりとしてさくさく」。長所は、手が長いこと。特技は子どもを褒めること。ラジオ関西『よお子のHAPPY工房』にて現在、パーソナリティを務める。
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