第28回 チョップリン(2018年12月)
第28回のパーソナリティインタビューは『日曜チョップリン』(隔週日曜 25:00~25:30放送)でパーソナリティを務めるチョップリンにご登場いただきます!
チョップリン
写真左から小林幸太郎(こばやし・こうたろう)、西野恭之介(にしの・きょうのすけ)
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この10月からスタートした、日曜深夜の注目番組。実力派コント師、お笑い芸人のチョップリンがお届けする隔週日曜の30分は、その名も『日曜チョップリン』。念願でもあった、地元・兵庫県で初めての冠ラジオ番組。彼ら独特の世界観をまじえつつ、番組への想い、意気込みなど、ユーモアあふれるインタビューの模様をお届けいたします。
地元でできるのがうれしい! 1個『レイヤー』がない感じ(西野)
地元・兵庫でのラジオ番組ということで、感慨深いものがあるのでは?
西野ずっとラジオはやりたかったのですが、地元で今回できるとなって、なんて言うんですかね……、まず、家から近いじゃないですか、そこがね、とにかくまずはうれしいです。自分らの近いところの話とかも、結構、違和感なくしゃべれるし、説明をしなくてもいいというのは、ものすごい楽しいですね。
小林高校時代、僕らは元町で降りていたんです。だから、ほんまに、高校時代に戻ったような感じもありますね。(ラジオ関西周辺の)街並みを見ていたら。
西野そうやな。ほんとに、この辺(ハーバーランド)はよく来るので。だから、めちゃめちゃうれしいですね。1個『レイヤー』がないというか、そのままパッとできるみたいな感じは(地元でのラジオには)ありますよね。
深夜ラジオへの親しみについて。
小林中学のときとかは、受験勉強しながらラジオを聴いていましたから。小学生くらいのときの技術の時間に自分が作ったラジオとかで。
西野あったな! あと、こいつ、昔は『銀歯』で受信して聞いていたみたいですから! 口のなかで、アメリカのラジオがぱーっと流れたらしいんで(笑)。
小林(笑)、ラジオっ子です!
西野(小林は)ラジオ口です!( 笑)
小林小学校のとき、僕、海沿いにいたんです。障害物がアメリカまで何もないんで……、
西野四国とかあるやろ!
小林でも、『銀歯』で受信するって、これ実はある話なんですよね。僕、調べたんですけど。
西野曲は何が流れていたんやったっけ。
小林レッチリ(レッド・ホット・チリ・ペッパーズ)!
西野これは定かではないですよね……、レッチリというのがね(笑)。えらいメジャーなとこがかかってたんやな!
小林まあ、途切れ途切れですけど。
ラジオは「ながら」のよさみたいなものがある。
「ながら」で聞いてもいいような感じでやれれば(小林)
ちなみに、話は変わりますが、普段のコントは作り込んで臨むほうですか?
ラジオ番組との共通点はありますか?
西野コントによりますね。「これはちゃんとやったほうがいい」とか、「これは3~4点くらい(決めごとを)決めるだけで(あとは流れをみながら)やったほうがいい」とか。ラジオはそっち(後者)のほうがいいんちゃうかなというのはありますね。
小林ラジオは「ながら」のよさみたいなものがあるし、「ながら」で聞いてもいいような感じでやれればなと思います。(親交のある中村)佑介くん(※「中村佑介の一期一絵」パーソナリティ、イラストレーター)は、以前、僕らのラジオを聴きながら「心地よくなって寝てしまった」と言っていたのですが(笑)、そういうのも全然ありかなと思いますね。(深夜)1時台やし、子守歌みたいになってね。
番組でも、こういう自然な感じで、ありのままを聞かせたい感じですか?
西野そうですね。本当にそれができたら一番いいですけどね。なんか肩に力が入ったりとか、勝手に自分らで、これ言ったらどうなるやろとか、勝手に考えてしまったりして、なんか歯切れが悪くなったりだとか。でも、そういうのは考えずにいきたいなと思います。
お2人の交友関係の広さもあると思いますが、初回に声優の神谷明さんがゲストで電話出演されていたのには大変驚きました。
西野・小林ありがたいです!
西野神谷さんは僕らのコント番組に出てくれたという最初の縁があり、そこからライブに来てくれたりとかもあったので、今回(電話出演を)お願いしたら、快く引き受けてくれたんです。しかも、最後、神谷さんの代表するキャラクターを全部放り込んで、どなりみたいなのまでしてくれて、本当にすごい人ですよね! 実際、裏(普段)でも、むっちゃかっこいいですから。芸人さんのかっこいい師匠みたいな、
小林一緒やな。本当に粋な人です!
神谷さんを含めて、そういう出会いがあったのは、これまでの経歴があったからでは?
西野そうですね。でも、本当に優しい先輩が多かったなと、この歳になって、本当に思いますね。若いときには全然気づかなかったんですが。「じゃあ自分はどうやねん」といえば、「全然あかんな」と……。だからもっとね、『なめられるもんはなめていこう』と(笑)。『しがんで、しがんで、しがんだろう(しがみつこう)』と、根性は出てきましたけどね。
「全然やり抜けていない。まだまだ」(西野)
「凝縮したら3年くらい」(小林)
2019年は、チョップリンさんがコンビを結成して、20周年になるようですが、あっという間でしたか?
西野あっという間といえば、あっという間ですかね。
小林そうですね。
西野(芸能界に)入ったときが23(歳)だったので、僕らは。それでも遅いほうといわれていましたし。
小林遅かったよね。
西野自分が23で入ったときに、横山たかし・ひろし師匠が、ちょうど今の自分らくらいの歳やねん。
小林そう、それで「師匠」と言われていたね。
西野今の僕ら、師匠感はゼロでしょ。だから、(たかし・ひろし師匠は)すげえなと。
小林まあ、時代が違うからね。
西野僕らは師匠なんて言われたことがないし、もしそんなこと後輩が言ってきたら完全に(彼らは)いじってますよ! 「チョップリン師匠」ってなったら。
小林今はもうみんな養成所(出身)になっているからね。
そのなかで、ここまでやり抜いてきている自負みたいなものは?
西野全然やり抜けていないです。だから、まだまだです!
小林凝縮したら3年くらいやな。
西野23で入ったときくらいより、今のほうが、気持ち的にはごっつ(すごく)若くなっていると思います。フレッシュ感みたいなんは、今のほうが強いと思う。
小林なんで?
西野なんでなんやろな。入ってきたときのほうが、もっと落ち着いていたような気がする。
小林ものすごい、「とんがっていた」もんな。
西野今のほうが、「楽しい」、「楽しい」と、すぐ思ってしまうから。
小林先が短いんちゃう、そう思い出したら……。
西野どうなんやろな……、先が短いかもしれんな。そういう感じになってきているかなと。僕は。
若いときには、自分の型にこだわっていた?
西野それは思いますね。
小林特にこっち(西野)が。ガチガチでしたね。
西野ガチガチやったかもしれないですね、そういう意味じゃ。今はこっち(小林)のほうが(こだわりが)ガチガチですから。
意外です。小林さんはいろんなものに寛容な感じに思えました。
西野そういうイメージはあると思いますが、意外とね、うるさかったりするんですよ、今は(昔とはお互いのイメージが)逆転しているかもしれないです。
小林歳をいくと頑固になるっていうやん。まさにそれ。
西野だからおまえも、先が短いんちゃう?!(笑)
「今の『銀歯』でラジオ関西を受信したい」(小林)
「受信できるくらい電波びんびんでいきたいですね!」(西野)
さて、話題はまた変わりますが、ラジオでの出演は、テレビとはまた違った感覚になりますか?
西野僕はテレビよりもラジオのほうがやりたいですね。
小林また競技として違うというか……、
西野……はい?(笑)
小林同じスポーツ(ジャンル)やけど、
西野「競技として違う」、今の言葉、メモしてください! テレビもそんな出てへんのに、そんな競技しらんやろ、おまえ! しぶいな! 例えるなら、テレビはスポーツでいうと?
小林100m走!
西野ラジオは?
小林マラソンやね。
西野全然違うね!
テレビのほうが瞬発力がいる?
小林そうです!
西野ラジオは持久力というか、じっくりとペースをとっていく感じ。
小林そうそう、ペース配分をとってね。
西野長丁場でね。
小林途中でドリンクとったりとか。
西野なに言うてんねん!(笑) なるほど、そういう意味での「競技が違う」ってことね。すごくわかりやすかったは、今のは。
それでは、最後にこれから番組でやっていきたいことを教えてください。
西野神戸で、せっかく地元でやっているので、『神戸向上(計画)』みたいなコーナーもやっていますし、なにかイベントを僕らがやるとなったとき、神戸のお店とコラボして、1個のものができたりとか、このラジオ関西から発信してできたら、なんか面白そうやなと思います。
小林僕は西野と一緒で……。
西野それはあかんで! 最後の最後に一緒はあかんやろ!
小林うーん……(しばらく黙考)。
西野放送事故やな!
小林神戸だけでなく、大阪とかも聞こえるんですよね。そうか……。
西野いや、そうかって、自分で語らんといてくれ!
小林じゃあ、今の『銀歯』で、ラジオ関西の電波を受信したいなと。
西野しぼりだして、しぼりだして、遠い『天丼』(※同じギャグで笑いをとること)で終わりましたよ!(笑)。でも、まあね、受信できるくらい電波びんびんでいきたいですね!
小林そうです!(笑)
西野『銀歯』で蓋締めましたね!
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