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  • 第30回 ネイビーズアフロ(2019年6月)

    第30回のパーソナリティインタビューは就活応援番組『ネイビーズアフロのレディGO!HYOGO』(毎週金曜 23:00~24:00放送)でパーソナリティを務めるネイビーズアフロにご登場いただきます!


    写真左:皆川、右:はじり


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    先輩社会人ロールモデルをゲストに迎えての本音トークや就職活動のワンポイントアドバイス、兵庫県内の企業情報や魅力など、60 分まるごと「就活」にまつわる話題が満載の、就活応援番組『ネイビーズアフロのレディGO!HYOGO』。そのパーソナリティーを務めるのは、神戸大学出身のお笑い芸人コンビ、ネイビーズアフロ。あるときは真面目に、あるときは面白おかしく、楽しく聴かせてくれる、皆川さんとはじりさんにお話を伺います。

    「この役割を担わせてもらえる芸人ってそういないと思う」(皆川)

    番組を担当されて半年、ここまでやってきての感想を聞かせてください。

    皆川この番組に関しては(芸人が担当する)イメージの番組とは、ちょっと違った(就活という)情報を入れつつ、毎回、一般の方が来られて、対談やインタビューをしながら進めていくもの。そのなかで、はじりや津田さん(津田明日香アナウンサー)との関係性とかが、段々とやるにつれて見えてくる、できあがってくる感じが、すごい楽しいなと思います。普段は舞台で、お客さんが目の前にいるという状況でお仕事をしているので、そうじゃない、3人だけの空間でしゃべっていると、だんだんと「こういう人なんや」とか、「津田さんってめちゃくちゃ一生懸命やけど、抜けているところもあるな(笑)」とか。元々、「逃げ場がないから、ここでしか完結しないので、人間の深い部分も見えてくるのはラジオや」と聞いていて、まさにそうやなと。それは思いました。

    普段からラジオを耳にすることは多かったほうでしょうか?

    はじりいや、そんなことはないですね。「ラジオっ子」では全然なく、「テレビっ子」のほうでした。テレビはよく見ていたけど、ラジオはそんなに聴かない、聴いても親がお昼にFMをかけて、ランキングがずっと100までかかっている、そのくらいのイメージしかなかったです。けれども、芸人をはじめてから、「ラジオをやりたい」というのは若手芸人全員、ほんまに言っていますし、(番組を)いただいたときは本当にうれしかったです。実際にやってみて、お客さんもいずに、動きも表情もなしで、声だけで全部伝えるというのは、なかなか難しいことやなと、改めて思いましたね。関係性というか、パッと3人でお客さんの前でやっているほうがそれはやりやすいんやろうなと。慣れとかもあると思いますし、もっと経験がいるんやろうなと思いました。やっぱり上の方(先輩芸人)のラジオとか聴いていたら、聴きやすいなと思いますし。

    皆川一般の方が毎回ブースに入ってくれるのですが、毎回ゼロから(番組の)空気を作らないとあかんというか、それはめっちゃ勉強になりますね。「こういう人なんや」って、なるべく早めに把握して、なるべく早めにしゃべりやすくさせてもらうようにする。できているかどうかは別にして、難しいなと思います。

    就活応援番組ということで、固めの題材を扱うしばりがあるなか、ネイビーズアフロさんの色を出すよう求められるところもあると思います。

    皆川正直、最初は芸人のラジオというイメージとはちょっと離れたものなので、もうちょっと自由な時間が多い番組ならよかったんだけどなと思ったりもしたんです。でも、よくよく考えてみたら、たぶん、この役割を担わせてもらえる芸人ってそういないと思うので、逆に割り切ってやっています。僕らにしかできひんのやったら、そこ(固いテーマ)を脱線せず、どれだけその範疇で楽しんでもらえるかを考えるというか。途中からはそういう感じで考えています。

    ロールモデル(模範となる社会人)、いわゆる素人の方をいじるときの思いについて。

    はじりとりあえず、怒られへんようにだけはしているんですが(笑)。けど、割と気さくな方が多いので、スタッフさんも好きにやってくれていいよ、固くならずにと。ロールモデルとなる方も、お話しやすい方が来てくれて、話が盛り上がって、その企業の話を全然していないときもありましたし(笑)。「あかんあかん」ってなって、後半にするみたいになって。内容は固いイメージですが、割と、面白おかしくやっていいよということなので、僕らもできるだけ、ええ塩梅でできたらいいなと思ってやっています。いじったりとか、こっちから話しかけたらあっちも話しやすいかなとか。

    「みんな兵庫愛があって、兵庫っていい街なんやなと認識しました」(はじり)

    ここまで約半年間、番組を担当されて印象的なエピソードはありますか。

    はじり僕ら自身が就活を全然知らないので、まったくゼロの状態から僕たちも勉強している状態で、このラジオを始めさせていただいています。だから、出てくる情報が全部新鮮で面白い。そのなかでも就活の大変さや、面接で緊張しているときどう受け応えるのが大事かとか、就活に対して固いイメージを持っていたんです。でも、基本的には「そんなことないんだよ」と、ロールモデル(模範となる先輩社会人)の皆さんなどが話してくださっている。自己PRどうこうより、その人の人間性とかを見ているからと。番組のなかで出た「自己PRはほぼ聞いていない」という話は一番覚えていますね。そういうことも含めて、就活にまつわる話を、就活生みんなに聞いて欲しいなと思います。

    皆川最初のロールモデルが津田さんだったのですが、アナウンサーになるために30社受けた話とかを聞いて、そんなに苦労してひとつの仕事を得ているんだなと。テレビ、ラジオのアナウンサーは選ばれし者で、大変なんだなと感じました。津田さんだけでなく、なにげなく街なかで毎日いろんな人とすれ違いますが、みんなこうやって苦労して、今、この仕事に就いてはるんやなというのが、一番印象的です。

    はじり津田さんの発言でいうと、第1回目の放送で、ゆるキャラのことを「こいつ」って言ったこと。あれは印象に残っています(笑)。女子アナじゃないですか。僕らもちょっと緊張しているなかで、「おっ、口悪いぞ、こいつ!」って(笑)

    皆川一発で見えましたね!

    はじりそこで話しやすくなったところはありましたね。

    多くの発見や気づきなども番組から得られるのでは?

    皆川単純に来てくださる方のお話で、「こんな仕事です」といってもらった時点で、普通に個人的にも興味が出るので。ここ(台本にある質問項目)は聞きますが、それ以外もめっちゃ聞いたりするんですよ。ほんまに、来はる人、来はる人、興味深いですね。いろんな方が来はるし、「これにもこんな人が携わっていたんや」とか、「この機械がこういうふうにできているんだ」とか、毎回なるほどって感じです。

    はじり兵庫でみんな仕事をしていて、「兵庫ってええとこですね!」って、それを改めて認識しました。僕らは大学で通っていましたが、そこまで兵庫のイメージがあったわけではなくて。それでも、みんな兵庫が好きで戻ってきたり、兵庫のものを使ったりとか、兵庫の中小企業を盛り上げようとか、みんな兵庫愛があって、兵庫っていい街なんやなと認識しましたね。

    番組ではおふたりが津田アナウンサーをうまくいじる印象もあります。

    はじり(津田アナの特徴で)「歯ぐき」とか絶対にいじったらあかんやつやん!

    皆川めっちゃ「歯ぐき」とか、実家が田舎とか言ってるし。バス1年に1本でしたっけ?

    津田アナそうじゃないし!)

    皆川でも、僕らからしたらこんなにいじらせてもらえるのはありがたいですね。津田さんって空気を読むのがめっちゃ上手いので、今、どっちの立場に行くべきかも、結構分かってはるんです。だから、やりやすいですよね。あとは、勉強家。毎回、予備知識とかもそうですし、僕らができないところもやってきてくださるし、それに、めっちゃ「歯ぐき」が出ているっていうのもあるし(笑)。

    はじり「歯ぐき」とやる気が!

    皆川やる気! 元気! 歯ぐき!

    はじりそれ、「井脇」やん!(笑)


    ※ネイビーズアフロの2人の後ろにあるのは、神戸情報文化ビル前にある「キリン」の像です!

    「からし蓮根とは、お互いにずっと番組を続けて、メインになれればいいなと」(はじり)

    ラジオ関西で同じく番組を持つ「からし蓮根」さんとは、賞レースでも競い合う、いい意味でのライバル関係かと思われますが。

    はじり別々の番組ですが、ラジオ関西で、普段(お笑いで)一緒に仕事をしているメンバーで(ラジオを)やらせてもらえるのはありがたいですね。一緒にイベントとかできたらなと思いますし。伊織とか特に仲がいいので、よくラジオ関西の話をします。「昨日ラジ関に行ってきた」とか、「いま貼ってあるポスターが、からし蓮根のほうがデカイ」とか、「からし蓮根のステッカーができたから、俺らもステッカーを作ってもらうように頼んだ」とか。でも、お互いにずっと番組を続けて、メインになれればいいなと。ラジオ関西といえば、からし蓮根とネイビーズアフロというように。

    皆川からし蓮根は尊敬すべき後輩。でも、ちょっと芸風とかもちゃいますし、彼らには彼らの、僕らには僕らの色があったりするので。ただ、最近、うれしい発表があり、よしもと漫才劇場のメインが、これまではアインシュタインさん、トットさん、令和喜多みな実さん、吉田たちさんなのですが、それが、僕ら(ネイビーズアフロ)、からし蓮根、さや香、ラニーノーズでやらせてもらうことになったんです。この世代で大阪を一緒に引っ張る立場になるので。(からし蓮根は)ライバルですし、でも、賞レースでは1回負けているので、それは1個割り切ってという感じで、楽しく、ときには、バチバチとやれればなと思います。

    からし蓮根さんが番組を持たれるとき、直前までネイビーズアフロさんが担当するという話だったそうですが。

    皆川そうです。ネイビーズアフロで最終決定していて、僕らは神戸大学出身で、兵庫に縁があると。でも、(さしよりからし蓮根担当の)神吉D(ディレクター)が、「今までは兵庫に縁のある人ということだったけど、からし蓮根は熊本出身ですが、ぜひ使いたい」ということで、よしもとに番組決定の話を伝えに行く当日の朝に、神吉Dが……。神吉Dの「ロックンロール」で、からし蓮根になったんです。この番組(『レディGO!HYOGO』)が決まっていなかったら、マジで僕、何しているかわかんないですよ! この番組が決まったからよかったものの……。

    はじり故・神吉Dになっていたかも……。

    皆川「こかんきD」ですよね。

    はじりなんやねん、それ(笑)。

    皆川でも、からし蓮根とは、ラジオ関西で、これからも兵庫を一緒に盛り上げられたらなと思います。

    はじりロールモデルで来てもらったらええな。熊本から出てきているわけですから。

    「しゃべるときのスタンスとか、この番組をやって芸にいかされるところは、めちゃくちゃあります!」(皆川)

    この番組をやって、芸にいかされるところは?

    皆川めちゃくちゃあります! しゃべるときのスタンスというか、やっているうちに「もうちょっとこうしたほうがいいな」とか。今が完成形というわけではないですが、ちょいちょい思います。あとから自分で聴いて、「このスタンスはあかんな」とか、「このしゃべり方だと聴いている側に誤解されるかも」とか、そういうのはめっちゃあるので、それを(番組によって)気づかせてもらっているなというのはあります。その都度、次の収録ではちょっと変えたりやっているんですが、もちろん、まだこれからいろんな方と接すると思うので、そのなかで変えていかなと思います。ただ、なんていったらいいんかな……、しゃべり方ですかね。言葉遣いということじゃなくて、スタンス、ですかね。うまく伝えきれないのですが。

    はじりなんですかね……。知らない方が毎回来てくれてしゃべるというところで、将来いろんな人、一般の方と一緒に仕事をすることも多いと思うので、初対面の人としゃべる能力は、経験になっているんじゃないかなと思います。それこそ、ロケに行きたいなという夢もありますから。街ロケに行ったとき、知らん人しかいないところで、商店街のおばさんに声をかけるとか、そういうところの経験にはいかされているんじゃないかなと思います。

    皆川初めてお会いする一般の方が来たとき、こっちがどういう人かを、いち早く知ることも大事やし、こっちにどう映ってほしいかもあるので、しゃべるなかで、どう接してほしいか。それもちょっと考えて、もちろん、まだまだ全然できていないですが、ちょっとは考えるようになったというか。テレビに出てロケに行っても、めっちゃ生きてくるんちゃうかなと。「こういう人間ですよ」と提示する、でもそれは言葉でいうのではなく、態度や話す内容で暗に伝える。その練習にもなるんちゃうかなと思います。

    「面白いなとか、楽しいなとかと思いながら聴いていたなかに入っている(就活の)情報って、スッと一気に頭に入ってくると思う」(皆川)
    「このラジオは、かなりわかりやすく、タメになる情報が多いと思うので、絶対に聴いてほしい」(はじり)

    ちなみに漫才師でなければ、芸人になってなかったら、何になりたかったですか?

    皆川はじりないですね……。

    はじり強いて言えば、保育士かな。小学校から、中学の卒業アルバムにも将来の夢は保育士と書いたので。それくらいしかなかったですね。

    皆川警察を受けたのも、芸人になるというゴールのために、何か特長付けのために受けてみようと思って受けただけなので。でも、芸人以外は、ほんまになくて。今、ならしてあげるよと言われるなら、宇宙飛行士になりたいかな。

    はじりパイロットじゃないの?

    皆川もうちょっと高度上げたいなと。でも、ほんまに、ないですね。それこそ、大学の同級生と会って、話を聞くんですが、社会人5年目でめちゃくちゃ稼いでいるんですが、まったくうらやましいとは思わないですね。けなしているわけではなく、「あっ、そうなんや」と。「別にお金が目的じゃないし」。それやったら、安くてもいいし、やりたいことをやる。ほんまにやめたいと思わないですし。(はじりと)めちゃくちゃケンカしたとき、殺したろかなと思ったりもしますが(苦笑)。でも、殺したろかなと思っているのは、はじりのほうが多いと思いますので(笑)。

    はじり何回も殺してます(笑)。

    皆川他の職業は、楽しそうやなと思いますが、ほんまにないですね。お金がもらえるからこっちにとかは思わないです。

    はじり(他の職業を)全部1回はやってみたいなと思います。だから、興味はわきますね。内容を聞いているだけでなく、こういうところにやりがいがあると教えてもらえるので。ロールモデルの方に。そこを聞いたら、また1個やりたいなと思いますね。

    では、番組リスナーさん、これから聴いてみようと思う方へ、メッセージをお願いします。

    皆川歴史って、教科書で学ぶより、『ドラえもん』の漫画とかで一緒になっているやつとかあるじゃないですか。あっちで学ぶほうが絶対に頭に入っているんですよ。それと同じ感覚で、そこは僕らの仕事なんですが、面白いなとか、楽しいなとかと思いながら聴いていたなかに入っている(就活の)情報って、スッと一気に頭に入ってくると思うので、(セミナーなどの)形式張ったところに行く前に聴いてもらえると、より印象付くんじゃないかなと思います。そして、ラジオを入口で僕らのことを聴いてくださった方は、この2人はどんな漫才するんやろみたいな感じで、単独ライブもやっているので、ぜひ劇場に足を運んでいただきたいです。ほぼ毎月、津田さんが見に来てくれているので、津田さんを見つけて「歯ぐき見せてください!」って言っていただければいいと思います!(笑)

    はじりこのラジオは、かなりわかりやすく、タメになる情報が多いと思うので、絶対に聴いてもらって、就職成功したあかつきには、ロールモデルで番組に戻ってきてもらって、その循環でいければいいですよね。兵庫の活性化が目的ですから、そのサイクルでどんどん兵庫県に帰ってきていただいて盛り上がっていけばなと思います。「兵庫っていいところだよ」というのと、「就活にタメになるよ」と、この2つを伝えているので。一生やるので、終わる活動の「終活」になるまでやります!

    皆川銅像を作ってもらうまでやりますよ!