1952年の発足以来、音楽を通じて「安全で安心なまち神戸」をつくるため活動し、神戸市民に愛されている「神戸市消防音楽隊」。音楽隊は毎年2月に『きらめきコンサート』という定期コンサートを開き、多くの市民がその演奏を楽しんでいるのですが、今年は新型コロナウイルスの影響で通常通りの開催が難しく、例年とは違ったかたちで開催するようです。どのようなコンサートになっているのか、担当者に詳しく話を聞きました。
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――「神戸市民防災総合センター」に来たのに……めちゃくちゃ「音楽室」ぽいんですが……これは??
【井上】音楽隊として練習する「合奏室」に来ていただいています。我々は神戸市消防音楽隊と言いまして、もちろん消防の現場活動もやりますが、消防広報のための音楽隊という業務も司っています。私は楽器は演奏せず、踊ったり撮影したり、みんなの準備の手伝いをしています。なぜ踊るかはまた後でわかると思いますが……。
――えーー! 気になる(笑)。ところで、音楽隊はもともと音楽をやっていた人が志望して入るんですか?
【井上】そこは公務員なので、定例の人事異動という形で経験者が来たり、全くの未経験者が来たりです。私ももちろん音楽は経験していません。
――辞令が来て「音楽始めて!」と言われて始めるんですか!?
【井上】そうですね、それが仕事ですから! 音楽隊は全員で25名いますが、メンバーの約半数は未経験者で、先輩に教わりながら練習しています。
――それは驚きです……。それで毎年コンサートをされてるんですよね?