お正月のおせち料理に欠かせない黒豆。まめに働き、まめに暮せるようになどの意味を込めた縁起物とされています。とくに、兵庫県の丹波篠山市で生産される「丹波篠山黒豆」は、大粒で質が良いこともあり、年に一度のおせちに用いられることが多いといいます。
丹波篠山市で上質な黒豆が育つのは、西丹波の山々に囲まれた盆地のため昼夜の気温差が大きく、豊かな土壌にも恵まれているから。その気候風土で育った黒豆は、煮ても皮が破れにくく、香りの良さともちっとした食感が特徴です。アントシアニンやイソフラボンなどのポリフェノール類も豊富に含まれているそうです。
おせちの中でも作るのが難しいイメージのある黒豆ですが、最近は作り方をわかりやすく紹介した動画も公開されていることから、実際に煮てみることにしました。今回参考にしたのは、JA丹波ささやまのHP内で見つけた「黒豆の煮方」の動画です。
【材料】
・丹波篠山黒豆 200グラム
・水 8カップ(1.6リットル)
・料理用鉄製品(今回は鉄玉子。「さびくぎ」でも)
◇調味料
・砂糖 200グラム ※甘みはお好みで調整してください。
・塩小さじ 2分の1
・しょうゆ小さじ 1.5
・重そう 小さじ1
初めての挑戦。失敗しないためのポイントがあればと、作る前にJA丹波ささやまに尋ねてみました。営農経済部営農指導課の寺本吉彦さんが挙げてくださったのは下記の2点です。
■ポイント1:沸騰させない
泡が大きく出るほど沸騰した場合には、火を弱めましょう。
■ポイント2:途中で蓋を取らない
ついつい、中が気になって蓋を取りたくなりますが、空気にふれるとシワになりやすいそう。また、温度の変化もシワの原因になるため、吹きこぼれや煮汁が少なくなった場合には少量のお湯を加えます。
ポイントを押さえて、いざ!