西宮ストークスの指揮を執るマティアス・フィッシャー新ヘッドコーチ(写真右)と西宮ストークスの渡瀬吾郎社長(写真左)(写真:ラジオ関西)
日本プロバスケットボールリーグ、Bリーグの2部(B2)に所属する西宮ストークスの新しいヘッドコーチが決まり、9日、西宮市内のホテルで就任会見が行われた。
新しくヘッドコーチに就くのは、ドイツ出身のマティアス・フィッシャー氏(48)。ドイツのプロバスケットボールのトップリーグ、ブンデスリーガで長年指揮を執り、母国・ドイツの代表を率いた経験もある。
西宮ストークスの渡瀬吾郎社長は、「心理学を学んでいて、コートの外でも選手との時間を大事にするなど、人を大事にする姿勢が伝わってくる。思いやりのある人柄が魅力的だった。バスケットについてのIQも評価していて、選手の能力を引き出し、ストークスのバスケットをさらに進化させてほしい」と、期待を述べた。
以下、フィッシャー新HC質疑応答(一部抜粋)
――ストークスのどこに惹かれたか。
まず、いいシューターがそろっている。
アグレッシブなディフェンスに加え、速いパスも展開できるところに魅力を感じた。
――既にマンツーマンレッスン(フォーム改造など)をしたのは。
(土屋アリスター)時生。若くて、身体能力もあり、可能性を秘めている。選手を正しい方向に成長できるように手助けをするのがコーチの役目だ。バスケットボールはあくまでチームスポーツ。どの選手にも、パス・シュート・ドリブル、すべてプレーしてほしいと考えている。
――フィッシャー氏のバスケットのスタイルは。
どんなタイプの選手がいるかによって変わってくる。まずは、どんなスタイルが合うか、考え方が合うか、ディフェンスにおいては、だれが、何をできるのか理解していきたい。ストークスには非常にスピードの速い選手がそろっている。オフェンス、ディフェンスともに、プレッシャーをかけることが大事だ。バスケットボールはシンプルなスポーツだと思う。たくさん相手を止めることができれば勝てる。私の目指すところは、相手に対して簡単にゴールをさせないこと。ヨーロッパではピックアンドロールを多用し、ボールを素早く動かす。「ボールに仕事をしてもらう」これは少しことわざのようになるが、自分たちが動くのではなく、ボールに動いてもらう。このようにしていきたい。
――どういったところがシーズンのポイントになってくるか。
やはりディフェンス。2人の外国人だけが重要か。そうではない。ディフェンスはタレント選手だからといってできるものではなく、心でやるもの。一生懸命さでやるものだ。すべての選手に、私の考え方を理解してもらいたい。役割は、全員それぞれが持っている。何試合かしてから短期目標、長期目標については定めていきたい。お互いを知っていければ、何をしたいか、何ができるか、はっきりしてくるだろう。
――日本、西宮に来ての印象について。
日本に初めて来た。すべてが新しい経験だ。買い物に行けば、見たことのない商品ばかり。そして、みんなが助けてくれる。天気もいい。素晴らしい場所だと思う。近くにお寿司屋さんを見つけた。ぜひ行ってみたい。
――意気込みを。
自分の考え方がいかに自分にフィットするか見てみたい。まだ3回しか練習していないが、すでにいいイメージを持っている。必ずチームを成長させたい。
9月14日(土)から16日(月・祝)は、リーグの前哨戦「B.LEAGUE EARLY CUP2019 KANSAI」が、大阪の『おおきにアリーナ舞洲』で行われる。西宮ストークスは9月14日(土)午後2時から大阪エヴェッサと対戦する。そして、新シーズンのB2リーグ戦では、9月21日(土)と22日(日)に、西宮市立中央体育館にバンビシャス奈良を迎え、開幕節を戦う。
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