サッカー・J1のヴィッセル神戸は、17日のJ1第23節で浦和レッズにホームで3-0と完勝し、第17節名古屋グランパス戦以来、6試合ぶりにリーグ戦で白星を得た。この一戦では、14日に加入が発表された元日本代表DF酒井高徳が即先発し、ノエビアスタジアム神戸でクリムゾンレッドのユニフォームをまとって初見参。78分間のプレーとなった新24番は、左サイドで攻守に抜群の安定感を発揮し、無失点勝利に大きく貢献した。19日に放送したラジオ関西『GOGO!ヴィッセル神戸』(月曜18:00-18:30)のウイークリーマッチレポートでは、天皇杯3回戦の大宮アルディージャ戦とともに、今回の浦和戦を振り返り、試合後の酒井のコメントを届けた。
ほぼぶっつけ本番のような形で臨んだ約8シーズンぶりのJ1だったが、不安は「コンディションだけだった」という酒井。「トーマス(フェルマーレン)が後ろにいるけど、そんなに難しいことをしゃべらなくても、ラインコントロールだったり、コミュニケーションはとれるし、しっかりしゃべったし、近くの選手にもしゃべった」と述べるとともに、「しゃべること、コミュニケーションをとることがいかに重要か、意外にチーム内に浸透していないというか。夏場のきついときこそ、ひとこと、ふたこと、注意力をあげるためにも、声をかけることが非常に大事になってくるので。そこは自分のなかで意識していた」というように、コミュニケーション面の重要性を指摘。様々な国籍の選手が集うドイツ・ブンデスリーガでプレーし、ハンブルガーSVではキャプテンを務めていた酒井が、似たような状況にある神戸でもピッチ内でしっかり課題を把握したなか、チームを統率して実行に移すことができるのは、非常に頼もしいことだ。
また、「(J1の試合では)スペースも一つひとつのポジションのところは広いし、プレッシャーも、プレッシャーというほどプレッシャーじゃないというか。自分はドイツでやってきたプレッシャーというのは、すごい高いインテンシティだったんだなと、改めて感じられた。そのおかげで余裕を持ってプレーできたというのはあるので」と、本場での経験はプラスに働いているよう。そのうえで、「コンディションがよくなれば、もっと効果的な攻撃参加だったり動きができてくると思うので」という酒井の今後のプレーにはますます期待が高まる。
「(この試合は)楽しかったです! それが一番自分のなかで今回芽生えた(感情)かなと思います」と、アンドレス・イニエスタをはじめとするタレントぞろいの神戸でのプレーに手ごたえを感じていたようだった、酒井。「(浦和戦のように)あれだけ攻撃のチャンスがあるチームが守備を安定させれば非常に強いチームになるんじゃないかという確信がある」という言葉を現実にするためにも、今後も酒井の担う役割は大きくなりそうだ。(『GOGO!ヴィッセル神戸』番組スタッフ)
ラジオ関西のヴィッセル神戸応援番組『GOGO!ヴィッセル神戸』(毎週月曜18:00~18:30)
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