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  • 2019年9月5日(木) 16時00分 イベント

    体感型アート『TRANS-』が秋の神戸を染める

     9月14日からおよそ2カ月間にわたり、アートプロジェクト「TRANS-(読み:トランス)」が神戸で開催される。

    【trans】とは、「~を越えて」や「~の向こうへ」という意味を指す接頭語。海と山に挟まれて、地元の産業・異国文化を交えながら発展してきた神戸を、もうひと足“向こう側”へ進めるためのプロジェクトだという。

     神戸ビエンナーレや港都KOBE芸術祭など、これまでも数々のアートイベントを開催してきた神戸だが、今回「TRANS-」でポイントとなるのは、アートを“体感する”ということ。歩いて、見て、聞いて――実感としてアートを鑑賞することができる仕掛けとなっている。

     作品を手掛けたアーティストはたった二人で、ベネツィア・ビエンナーレで金獅子賞を受賞した経歴を持つドイツ出身のグレゴール・シュナイダー氏と、現在演劇作品を中心に活動されている神戸市出身のやなぎみわ氏。それぞれが神戸を舞台にアート作品を展開しており、鑑賞者を不思議な空間へと誘うシュナイダー氏の作品と、水上トレーラーで演劇を行うというやなぎ氏のダイナミックな作品のコントランストも必見だ。


    グレゴール・シュナイダー氏(写真右から2番目 写真:ラジオ関西)

     シュナイダー氏の作品≪美術館の終焉―12の道行き≫は、会場となる新開地、兵庫港、新長田の3つのエリアに点在するかたちで出現する。観光客も多く行き交う「デュオドーム」(ハーバーランド)を出発点に、兵庫区の「神戸市立兵庫荘」や長田区の「丸五市場」など、12の会場をめぐることで一つの旅を完結できるようになっている。

     やなぎ氏の演劇作品≪日輪の翼≫は、10月4日(金)から6日(日)までの限定公演。台湾から取り寄せたというステージトレーラーが神戸市中央卸売市場の本場内に出現し、俳優やダンサー、音楽家など、多彩な出演者たちがスペクタクルな演劇を展開する。(山本洋帆)


    美術館の終焉-第8留「神戸市立兵庫荘」神戸市兵庫区浜中町

    【アート・プロジェクトKOBE2019:TRANS-】
    会期:2019年9月14日(土)~11月10日(日)
    開催エリア:新開地地区/兵庫港地区/新長田地区
    鑑賞チケット:
    ・個別作品鑑賞券(大人500円/高校生以下無料)
    ・全作品鑑賞券(大人1,500円/高校生以下無料)
    ・≪日輪の翼≫公演鑑賞チケット…前売4,000円/当日4,500円
     ※販売窓口:神戸文化ホールPG 電話078-351-3349

    【公式サイト】http://trans-kobe.jp/