元宝塚歌劇団宙組の男役で、今やマルチに活躍している彩羽真矢が、16日、ラジオ関西の『週明けクマチャンネル』(月曜10:00-13:00)に生出演した。
彩羽真矢(写真中央)がラジオ関西『週明けクマチャンネル』に登場。右はパーソナリティーのクマガイタツロウ、左は塩田えみ(写真:ラジオ関西)
彩羽が宝塚に出会ったのは、中学3年生の頃。テレビで、ふと宝塚歌劇団のステージを見たときのことだ。
「それまでは、女の人が男をやるなんて気持ち悪いと思っていたんです、でもテレビで見て『漫画が飛び出してきたような世界、本物のコスプレだ!』と感動して、私も歌って踊りたいと思いました」彩羽は、それからわずか2年のレッスンで難関を突破し宝塚歌劇団入りを果たした。
しかし、その宝塚歌劇団も4年で辞めてしまう。
「本当は娘役をやりたかったという気持ちとか、上下関係も厳しい世界というのもあって……。入るまでは『自分が1番』って思っていたんですけど、入ってみたら上には上がいる世界で、成績も悪かった。『全然ダメなんだ……』っていう自分の弱さが出てきちゃって。『ブサイク』って言われたりして、当時、真面目だったからショックで。もうみんなのようにスターになんかなれないって思っちゃって」
やがて、一言でも大舞台でセリフをもらえたらやめようと決心し、実現した時点で退団を決めた。
その後は、タレント活動などをしていたが、元宝塚という肩書から、ちゃんとしなきゃいけないと、自分自身にレッテルを張っていたことに気づく。
「なかなか元宝塚の殻を破れずに、堅い仕事ばかりしていたんです。結婚もしてたんですけど、それが、『もう、こんな人生いやだ!』となったのが30歳のとき。そこから、はじけまくって、『私の好きなことやるぞ!』ってなったんです」と、今のキャラクター“現役アイドル 永遠の30歳!”に変貌した理由を語った。
とっかかりをつかんだのは、動画サイトだ。
「もともと、ニコニコ動画とかを見ていて、『踊ってみた』とかやりたかったんですよ。それで、逆に元宝塚っていう武器を利用して、宝塚メイクでアイドルの踊りをおどったら、再生数が100万回もいったんです。そこで、調子にのって『いける!』と」
現在は、捨てるものはないから、好きなようにやってますという彩羽だが、夢は何かとの問いには、「将来は2,500人の前でひとりで自分の歌をうたうというのが目標。私は、宝塚でまったく成功せずに退団してしまったので、それだけがちょっとコンプレックスなので。宝塚大劇場は2,500人(観客が)入るので、そこで、それを達成して、過去の自分を昇華させたいんです」
そんな彼女の、3rdシングルCDがワンマンライブの日、9月21日に発売される。
●3rdシングルCD「HAPPY BIRTHDAY / 祭〜MATSURI〜」2019年9月21日リリース
●CDリリース記念ライブ「HAPPY BIRTHDAY祭」
日時:9月21日(土)15:00~
会場:梅田クラブクアトロ
料金:前売4,000円/当日4,500円(+1ドリンク、終演後チェキ会!)